『10の秘密』早くも明らかになった“10年前の秘密” 仲間由紀恵の最大の目的は別にあり?

 由貴子(仲間由紀恵)の指示で、帝東建設の不正の証拠をつかい自殺した社員の家に忍び込んだ圭太(向井理)は、間一髪のところで宇都宮(渡部篤郎)の追撃を振り切ることに成功。しかしそれも束の間、圭太と菜七子(仲里依紗)の前に現れた宇都宮は、圭太が仕事の関係先から賄賂を受け取ったことをネタに口封じを図ろうとする。火曜ドラマ『10の秘密』(カンテレ・フジテレビ系)第3話は、瞳(山田杏奈)が誘拐されるという一件にひとつの区切りが生まれると同時に、さらに複雑な物語の幕開けとなるエピソードとなった。

 「瞳を必ず連れ戻す」と圭太に約束した由貴子の言葉通り、謎の男・二本松(遠藤雄弥)のもとから無事に解放される瞳。しかし由貴子は、自分の身に危険が及ぶから警察に行かないようにと圭太に頼み込む。そして圭太が得た不正の証拠が入ったUSBを手にした由貴子は、帝東建設の社長(佐野史郎)の元を訪れ取引をする一方、自分が誘拐されたのは「10年前に私がしたことのせいだ」とつぶやく瞳に、圭太はずっと隠してきた“10年前の秘密”を語り始めるのだ。

 第1話で回想シーンの一部として一瞬だけ登場した“10年前の秘密”。それは圭太が、由貴子と瞳と三人でバーベキューに出かけた時の出来事だ。夜に少し目を離した隙に何処かへ行ってしまったまだ幼い瞳は、持っていたオイルランプを転倒させて近くのロッジを丸ごと燃やしてしまう。さらに勢いを増した炎は近隣の何軒かも包み、火元が特定されなかったのをいいことに、圭太は瞳の将来のためにと墓場まで秘密にしていくことを由貴子と誓ったというのだ。

 その火事が原因で誰かが死んでしまったのではないかと不安になる瞳に対し、取り繕ったような笑顔で首を横に振る圭太の表情からは、何かを隠していると明確に見て取れる。先週の第2話で、圭太は郵便局から何処かへ現金書留を送っているシーンが描かれていたが、それはおそらく10年前の一件と関係しているのではないだろか。それに加え、家を訪れてきた圭太が「(瞳に)隠すべきじゃないことを秘密にしてしまった」と語るのに対して翼(松村北斗)が問いかける「あなたの罪はそれだけですか?」という言葉。彼もまた、その一件の関係者なのかもしれない。

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