『スター・ウォーズ』全作に出演した唯一のキャスト アンソニー・ダニエルズとC-3POの42年

『スター・ウォーズ』全作に出演した唯一のキャスト アンソニー・ダニエルズとC-3POの42年

 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が12月20日に公開となった。ジョージ・ルーカスの手によって生み出されたスカイウォーカー家の壮大なサーガが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続き監督を務めたJ・J・エイブラムスのもと、ついに完結を迎える。

 C-3PO役のアンソニー・ダニエルズは、1977年に全米公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から42年、シリーズ全作に出演した唯一のキャストとなった。ついに完結を迎える現在の心境から、『新たなる希望』出演時のエピソードまで、来日を果たした本人に話を聞いた。

「まだはっきりと受け止めることができていない」

ーーあなたは『スター・ウォーズ』シリーズ全作に出演した唯一のキャストとなりましたね。当初は出演に前向きではなかったのは有名な話ですが、C-3PO役で『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)出演を決めた当時の決断について、現在はどのように考えていますか?

アンソニー・ダニエルズ(ダニエルズ):すごくラッキーだったと思います。もしかしたら、“フォース”のおかげかもしれません。今振り返ると、当時は映画に近すぎたんだと思います。目の前にあったから、客観的に観ることができなかったんです。観客やファンとは視線の方向が違ったので、皆さんと同じものを観ていたわけではありませんでした。時間が経った現在は、よりよく思えるようになってきましたが、当時は何かを見逃していたように思うのです。ただ、スクリーンで作品を観て得られる体験を犠牲にしてまで得られるものもありました。ファンの方々と交流を深めていくうちに、『スター・ウォーズ』がなぜここまで支持されるのかがわかった気がします。

ーー42年続いたサーガが終わりを迎える現在の心境はいかがですか?

ダニエルズ:まだはっきりと受け止めることができていないかもしれません。でも、それでいいんです。C-3POを演じるのは、肉体的にはかなり大変。なので、そこに関してはまったく寂しい気持ちはありません。あのスーツを着ることで、自分のやりたいことができなくなってしまうところもあったので、そういう意味ではフラストレーションを感じることもありましたから。そのフラストレーションは、私にとってかなり大きなものなのです。ですが、今回の『スカイウォーカーの夜明け』では、脚本のクリス・テリオがC-3POについて、非常に面白いストーリーを書いてくれました。これ以上よくならないと言えるぐらい、素晴らしいものだと思います。なので、ここで終わるのはいいことだと私は感じています。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』最後の予告編

ーー予告編では、C-3POの「最後にもう一度だけ、友人たちに」という意味深なセリフもありました。

ダニエルズ:そのセリフが意味することは、公開までもうしばらくお待ちください(笑)。今回の作品は、主要キャラクターたちがそれぞれ活躍するので、非常にバランスのいい仕上がりになっています。その中でも中心になるのは、やはりデイジー(・リドリー)が演じるレイです。デイジーは美しくて強くて、本当に素晴らしい。スタントも自分自身でやっていて、ものすごくハードワーカーなんです。彼女は大スターになるでしょうね。初めて彼女に会ったのは本読みの時で、「レイを演じるデイジー・リドリーです」と挨拶をされました。当時は、レイがどういうキャラクターなのかわからなかったのですが、脚本を読んでみると、あちこちにレイが出てくるわけです(笑)。そこで私はやっと「彼女が主役なんだ」と理解しました。そして、本読みが終わって部屋から出る時に、私は「あなたの人生は変わりますよ」とデイジーに言ったのです。当時、デイジーはまだ若い女の子でしたが、今やもうスターですよね。でも、撮影現場では、みんながリスペクトの気持ちを持って私に接してくれるので、おじいちゃんになったような気分になりました(笑)。

ーー旧三部作、新三部作、そして今回の続三部作と、ファンの間ではそれぞれ様々な評価がされています。全9作に出演してきたあなた自身は、この続三部作をどのように評価しているのでしょう?

ダニエルズ:今回の三部作は、サーガの中でもいい締めくくりになっていると私は思います。旧三部作を思い出させてくれるのが大きいですね。新三部作は、特に若い人たちからの評価が高いようですが、テイストが少し変わっていますよね。一方で、旧三部作と続三部作には暖かさがある。特に、今回の『スカイウォーカーの夜明け』には、チームや家族の大切さ、お互いに助け合う気持ち、そして忠誠心などが描かれています。そして、また(作曲家の)ジョン・ウィリアムズが戻ってきてくれて、全てをリンクさせてくれたのもよかったと思います。

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