賀来賢人の相棒、木村多江に軟禁された危険人物……2019年ドラマでキーパーソンを担った“息子”たち

 秋ドラマが終盤に突入し、2019年のドラマもまもなく見納め。なかでも今年は、“息子”を演じたフレッシュな役者たちが印象的だった。

『あなたの番です』榎本総一役・荒木飛羽(14)

 日本中に“考察班”が出現する大ブームとなった『あなたの番です』(日本テレビ系、以下『あな番』)。個性豊かなキャラクターが次々に登場した本作の中で、早苗(木村多江)の息子である“総ちゃん”こと、榎本総一役を演じたのが荒木飛羽だ。

 これまでに荒木は『ヒロイン失格』で山崎賢人、『HiGH&LOW SEASON2』(日本テレビ系)で窪田正孝、『トドメの接吻』(日本テレビ系)で新田真剣佑、『G線上のあなたと私』(TBS系)で中川大志が扮したキャラクターの幼少期を演じており、その美しさは折り紙付き。この先どう転んでも、イケメンということだろう。

 そんな荒木が『あな番』で演じた総一は、母親に軟禁された可哀相な少年かと思いきや、動物虐待を繰り返す危険人物。ミステリアスな笑みや、無邪気さの裏にある猟奇的な行動で視聴者をゾクゾクさせた。かなりクセの強い役どころで注目を集めた荒木だが、いずれはそのルックスを活かしたラブコメや、王道の学園モノに挑む姿も観てみたい。

『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』碓氷克喜役・田野井健(10)

 いよいよ最終回を迎える『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系、以下『ニッポンノワール』)で碓氷薫(広末涼子)の息子であり、物語のキーパーソン・克喜役を演じるのは田野井健。父親とされる遊佐清春(賀来賢人)に「清春さんっ!」と呼びかける声の調子や、ハキハキと礼儀正しく話す姿が印象的だ。

 あまりに特徴のある喋り方は、棒読みなのか、わざとなのか。世の評価は2つに割れているが、何か心に引っかかる演技であることは間違いない。そして、人体実験を受ける前の自分に戻るまいと“いい子”であることにこだわっていた克喜が(恐らくこれが棒読みとされた所以)、少しずつ清春に子どもらしい甘えた表情を解放していく表現力は恐るべし。第9話のエンディングで映されたアスレチックでのひとコマには「癒やされた」との声が多数上がった。

 ちなみに田野井は、現在放送されている「仮面ライダーチョコ」のCMで“こども社長”を熱演中。仮面ライダー視聴者にはおなじみのCMだが、克喜役とのギャップに驚くこと請け合い。『ニッポンノワール』ファンは、是非チェックしてみてほしい。

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