ザック・エフロン主演映画『テッド・バンディ』に森達也、石井光太、大石圭ら著名人が絶賛コメント

『テッド・バンディ』著名人コメント

 12月20日公開の映画『テッド・バンディ』に、著名人が絶賛コメントを寄せた。 

 

本作は、IQ160の頭脳と美しい容姿で、30人以上の女性を惨殺したとされ、シリアルキラーの語源にもなった男テッド・バンディの衝撃の実話を描いた物語。1970年代アメリカ、30人以上の女性を惨殺したとされるバンディだが、刑務所には連日多くのファンレターが寄せられるなど、魅惑的なカリスマ性も持ち合わせていた。3度死刑判決を受けるが、無罪を主張。法律を学んでいた彼は、ついには自らが弁護人となり法廷で徹底抗弁を繰り広げた。本作では、世界を震撼させた殺人犯の裏側へと迫ると共に、バンディの長年の恋人の視点を通して善人としての姿を描き、観客を予測不可能な迷宮に誘い込んでいく。

 ザック・エフロンが主演としてバンディ役を務め、バンディを愛してしまったヒロインをリリー・コリンズ、判事役をジョン・マルコヴィッチがそれぞれ演じる。ドキュメンタリーの分野で高い評価を受けるジョー・バリンジャーが監督を務めた。

 本作にコメントを寄せたのは、映画監督・作家の森達也や作家の石井光太ら計8名。いち早く作品を鑑賞しての感想を綴っている。

コメント一覧

石井光太(作家)

大量殺人鬼の心の闇は、深海のように深く、冷たく、暗い。
本作には、テッド・バンディという男を理解しようと心の闇へ潜り込んだものの、戻れなくなってしまった恋人、弁護士、裁判官の悲痛な叫びが静かに反響している。

大石圭(作家)

小説で連続殺人鬼を頻繁に書いてきたから、テッド・バンディについては知っていた。
だが、ここまで魅力的な奴とは思わなかった。
悪い奴だと知っていたにも関わらず、最後まで彼を本気で応援してしまった。
危険な映画だ。

黒川博行(作家)

リアリティーあふれる秀作。
シリアルキラー、テッド・バンディという人物に、その犯行場面を描かず、公判をとおして迫っていく手法が新しく、好感をもった。
ジョン・マルコヴィッチが巧い。

小川泰平(犯罪ジャーナリスト・元刑事)

史上初のテレビ中継された裁判
自分で自分を弁護するテッド・バンディ
最後まで無実だと多くの人々が信じていたであろう。
単なる連続殺人犯を描いた映画や推理を楽しむ範疇ではない。
この映画が日本の劇場で公開されることには感謝しかない。
一見の価値あり!
※協力「TBSキャスティング」

森達也(映画監督・作家)

テッド・バンディという男を、どう理解すればいいのか。
この迷宮に補助線はあるのか。
僕が見る赤色はあなたと同じ赤色かどうかわからない。
これを確かめることは永久にできない。彼はまったく違う世界で生きていた。そう解釈するしかないのか。

松江哲明(映画監督)

アメリカの闇を撮り続けてきたドキュメンタリーの鬼才は劇映画を撮ってもその視点は変わらない。
人間はなんと不可解なのだろう、と。ラストには現実を素材にしては絶対に撮れない演出の凄みがある。震えた。

阿曽山大噴火(裁判傍聴芸人)

こういう角度からテッド・バンディを描くとは。良い人が必ずしも優しいとは限らないし、悪い人が人相悪いとは限らない。そもそも人の良い悪いって何だっけと問い掛けられた。

町山広美(放送作家)

性暴力の「被害者」に向けられる、理不尽な批判。
なぜついて行った?
どうして自分を守れなかった?
殺人鬼を愛した女性の手記を原作とするこの映画のラストは、そこへ向かう。悪いのはあなたじゃない。

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■公開情報
『テッド・バンディ』
12月20日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
原作:エリザベス・クレプファー『The Phantom Prince: My Life With Ted Bundy』
脚本:マイケル・ワーウィー
監督:ジョー・バリンジャー
出演:ザック・エフロン、リリー・コリンズ、カヤ・スコデラリオ、ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン、ディラン・ベイカー、ブライアン・ジェラティ、ジム・パーソンズ、ジョン・マルコヴィッチ
提供:ファントム・フィルム、ポニーキャニオン
配給:ファントム・フィルム
(c)2018 Wicked Nevada,LLC

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