『グランメゾン東京』玉森裕太を巡る戦い勃発!? 日曜劇場に再登場、吉谷彩子×朝倉あきに注目!

 木村拓哉主演の日曜劇場『グランメゾン東京』(TBS系、日曜午後9時)に出演中の吉谷彩子と朝倉あき。日曜劇場常連の若手女子組である吉谷は『陸王』、朝倉は『下町ロケット』ぶりの日曜劇場に出演だ。今回は玉森裕太演じる平古祥平を巡りドラマのキーパーソンとして活躍しそうな2人に注目したい。

 吉谷彩子と聞いて顔と名前が一致しない人も、転職サイト「ビズリーチ」のCMの子と言えば思い出す人も多いだろう。女優として世間に知られたのはやはり『陸王』での、役所広司演じる4代目社長が率いる老舗足袋業者「こはぜ屋」縫製課の若手社員・仲下美咲役。ベテラン従業員が集う中、最年少の若手として、黙々と仕事をこなし、従業員たちから娘のように愛されるキャラクターが徐々に注目を集め、最終的には社長の息子を叱咤激励する影のヒロイン的ポジションに。昭和の香りを漂わせる雰囲気と愛嬌でドラマに溶け込んでいたのは、女優としてまだ世間からの先入観がない存在だったのが大きい。ただ彼女を調べていくと、子役として4歳で女優デビューし、日本大学芸術学部映画学科演技コース卒業と、人生の全てを演技に捧げていると言っても過言ではないほどの「ザ・女優」。『陸王』での純朴で自然な演技は、実は長年のキャリアで培った匠の技だったりする。

 そして今回の『グランメゾン東京』は、"自分は世界一センスのいいパティシエだと絶大な自信を持っている"という設定のちょっと生意気なパティシエ・松井萌絵役を演じている。松井は、尾花夏樹(木村拓哉)がパリ時代に見習いとして働き、現在は平古が最年少料理長を務めるブッフェレストランのパティシエ。新入りなのに一番遅く職場に来るも時間までに芸術的なデザートを作る職人ぶりで、その逸材ぶりは尾花も認めるほどだ。その気さくな性格と料理には絶対的な自信を持つ松井は、尾花と同じ感覚を持った料理人だと考えられ、おそらくグランメゾン東京のパティシエとして引き抜かれそうだ。

 『陸王』の時とは真逆のキャラクターで、同じ女優が演じているとは気づかないほど。特に本作は、役以上に俳優としてキャラが立っている人たちが多く出演している中で、『陸王』と同様に、吉谷演じる松井は自然にドラマに溶け込んでいる。だからこそ、物語の中で何をするか分からないワクワク感があり、出番が待ち遠しくなるキャラでもある。昔の仲間たちが集結するレストランの中で、堅物の平古にも気さくに接するように、ツッコミを入れたり、若者ならではの新しいアイデアを出したり、良い意味で大人たちのチームワークをかき乱す、気兼ねのない存在として活躍したら面白くなりそうだ。

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