『G線上のあなたと私』インタビュー

波瑠×中川大志が『G線上のあなたと私』を通して考える、コミュニティから生まれる大人の友情

 いよいよ10月15日にスタートする、波瑠主演の火曜ドラマ『G線上のあなたと私』(TBS系)。人気漫画家・いくえみ綾による同名コミックを原作に、大人のバイオリン教室で出会った年齢も立場もバラバラな男女が紡ぐ恋と友情の物語が描かれる。

 寿退社直前に婚約者にフラれ、仕事も結婚も失った元OLの27歳アラサー女子・小暮也映子(波瑠)。心に秘めた想いを抱えるイケメン大学生・加瀬理人(中川大志)。小学生の娘を持ち、姑との関係性が悩みのタネの主婦・北河幸恵(松下由樹)。今からプロを目指すわけではないけれど、「弾けるようになりたい」とバイオリン教室に通いだした3人の人生が、少しずつ共鳴していくーー。

 いくえみ綾×波瑠のタッグで描かれる火曜ドラマは『あなたのことはそれほど』(通称:『あなそれ』)以来。平均視聴率11.2%、最終話は14.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した話題作を生み出したチームの再集結とあって、自ずと期待が高まる。

 今回、リアルサウンドでは波瑠と中川大志にインタビューを行った。ドラマと同様、撮影が進むごとに、距離が縮まっているというふたりの仲睦まじい掛け合いにも注目!【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

波瑠「いくえみ作品は“その表情どっちなの(笑)?”みたいな絵が印象的」


ーー『あなそれ』チームが再集結して描かれる本作ですが、波瑠さんが、いくえみ綾さんの作品を演じる上で、意識されていることはありますか?

波瑠:いくえみさんの作品は、もともと好きで個人的にもいろいろと読んでいたんですけど、“その表情どっちなの(笑)?”みたいな絵がすごく印象的ですね。どんな感情とも言いがたい顔と、シュールな心の声が吹き出しであって。

ーーなるほど。それを演じるというのは、難しそうですね。

波瑠:本当にそのとおりです。なので、漫画とドラマとは分けて考えていかないと、と思っています。生身の人間がやって成立することと、絵だからこそ伝わるものは、別なので。原作を意識はしますが、見え方を寄せすぎないように、というのは気をつけていますね。

中川大志(以下、中川):(納得の表情で)ん〜!

ーー中川さんも思い当たるフシがありますか?

中川:僕は台本を読んで思ったのが、説明しすぎていないところが多いなって。わかりやすくやれば、もっとやり方はあるんでしょうけど、視聴者のみなさんに想像してもらう余白を感じましたね。そういう意味では、すごくリアルに感情移入できるんじゃないかと思いました。それから、今の段階ではわからないけれど、後々繋がってくるという展開も連続ドラマの良さというか、面白いと思いますね。なので、原作を意識して計算して……というよりは、素直に演じていきたいなと思っています。

ーー今回は、原作漫画はすでに完結されていますが、ドラマオリジナルの部分も描かれる予定なんでしょうか?

波瑠:私たちもまだラストまではわからないんですけど、やっぱり素敵な役者さんがたくさん出演されているので、そういう意味での肉付けはドラマならではになるんじゃないでしょうか。原作ファンの方も、ドラマから作品を知ってくださった方も、どちらも楽しめるような作品になるようにしたいですね!

ーー制作スタートのタイミングで行われた囲み取材のときには、松下由樹さんも含めて、初共演のお三方で「これから仲良くなっていく」とおっしゃっていましたが、撮影が進んだ今いかがですか?

波瑠:仲良くなりましたよ!

中川:なりましたね〜!

波瑠:撮影が始まって1カ月くらいですけど、いろいろな番組とかイベントに一緒に出させていただいていますし。バイオリンの練習とかもあるし、ね?

中川:俺、もっと仲良くなれないと思ってました。

波瑠:そうですか? あ〜、でも私と松下さんと2対1で、男の子ひとりだったからか。

中川:はい(笑)。すごく不安だったんですけど、今じゃ全然!

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