『ニッポンノワール』『G線上のあなたと私』『シャーロック』、見逃せない秋ドラマ期待の3作品

 ようやく秋の肌寒さを自覚し始めた今日この頃、10月期のドラマが始まる。『時効警察』(テレビ朝日系)や『結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系)の復活、民放テレビドラマの出演は珍しい高良健吾(『モトカレマニア』フジテレビ系)や橋本愛(『同期のサクラ』日本テレビ系)の出演など、ドラマファンとしては楽しみすぎて落ち着いていられない今日この頃であるが、今回は3本のドラマをピックアップしたい。

『ニッポンノワール―刑事Yの反乱―』(日本テレビ系)

『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』予告

 斬新だった『3年A組―今から皆さんは、人質です―』や2クールを跨いだ『あなたの番です』と、とにかく挑戦的なドラマが続いている日テレ系日曜10時30分枠である。全く予測不能な予告編からしてかなり新しい何かが始まる予感がする。『3年A組』の脚本を手がけた武藤将吾が脚本、『家売るオンナ』(日本テレビ系)の猪俣隆一、『3年A組』の小室直子らが演出を手がける。

 ワイルドな風貌の賀来賢人に、朝ドラ『スカーレット』(NHK総合)の父親役がキュートな北村一輝、映画『宮本から君へ』におけるクズ男役が素晴らしかった井浦新というセクシーかつ力のある俳優たちからも目が離せないが、夏帆、広末涼子の美貌にも目が釘付けになる、配役としても最も興味深いドラマである。

 また、時代設定は『3年A組』の立てこもり事件の半年後とのこと。つまりは『3年A組』で描かれたのは事件の年とその1年後の世界だったが、その間の世界が描かれるということである。直接的ではないにしろ、物語はどう絡み、菅田将暉が演じた柊一颯の思いはその後の世界を少しは動かしているのかというのも気がかりである。

『G線上のあなたと私』(TBS系)

『G線上のあなたと私』予告編

 こちらも期待の、特に現代社会を生きるアラサー女性を描いた作品において傑作が多いTBS火曜10時枠。いくえみ綾原作コミックで、『透明なゆりかご』(NHK総合)、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の安達奈緒子脚本となると、もう間違いないだろう。演出陣は同枠、同じいくえみ綾原作のドラマ『あなたのことはそれほど』を手がけた金子文紀、竹村謙太郎、福田亮介である。

 ドロドロの不倫劇だった『あなそれ』とは違い、大人のバイオリン教室で始まる恋と友情の物語とのこと。仕事も婚約者も失ったヒロインが、新しい出会いと挑戦を通して何を得るのか。構造としては、前クールの『凪のお暇』が描ききった世界と共通しているとも言える。『G線上のあなたと私』は新たに何を描くのか。

 悩めるアラサーOLを演じる波瑠、朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)の一久さんを爽やかに演じきった中川大志だけでなく、前クールの良質ドラマ『だから私は推しました』(NHK総合)主演の桜井ユキ、『きのう何食べた?』『これは経費で落ちません!』(NHK総合)において小さな役ではあるがどちらも「本当にいそうな人」としてとても印象的だった真魚にも注目である。

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