三雲家と桜庭家の運命は覆せるのか 『ルパンの娘』祖父母の若き頃演じた深田恭子と瀬戸康史

 三雲家と桜庭家の関係が明らかになった『ルパンの娘』(フジテレビ系)第10話。マツ(どんぐり)の過去の物語は和馬(瀬戸康史)と華(深田恭子)の恋を思わせる悲恋であったことが明らかになった。

 巌(麿赤兒)の死の真相を確かめるべく、三雲家は巌がマツとペアで持っていた錠前のネックレスを警察から盗むことに。いざ、マツの持っている鍵のネックレスで錠前を開けようとすると、あっけなく錠前は開き、中から華と和馬にそっくりな人物の写真が出てくる。それは昔のマツと、和馬の祖父である桜庭和一(藤岡弘、)であった。なんとマツの初恋の相手は和一だと言う。そして現在の華と和馬のように、マツと和一も家柄が邪魔をして結婚を諦めたのだった。

 さらにマツは、和一と交際していた時に何者かに襲われ顔に怪我を負った。それをきっかけにマツは和一に自身がLの一族であることを明かさなければならなくなり、事実上破局したのだ。その後、巌がマツと交際を始め結婚をするが、現代までずっと犯人を追い続けていた。1年前の華の結納の日、ついに犯人が見つかり、元警視総監の巻栄介であったことが発覚する。巻の孫のエミリ(岸井ゆきの)と結婚させられそうになっている和馬も、このままでは危ないと判断した三雲家はついに、“和馬を盗む”ことを決行したのだ。

 マツの若い頃が描かれ、ますます物語に厚みが出た本作。クライマックスに向けてゲストに柄本時生も参戦し、熱い物語を展開した。柄本は若い頃の巌を演じ、和一とは正反対のがらっぱちな高校生を演じる。和一の毅然とした姿と対照的だが、マツのために盗みの修行をして戻ってくるなど粋な一面も見せる。そんな内なる輝きを平然と魅せられる柄本の芝居で、ドラマは一層盛り上がった。

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