川島明、原田泰造、澤部佑……今期ドラマを引き締める、“芸人役者”たちの活躍

『サ道』原田泰造(ネプチューン)

『サ道』(c)「サ道」製作委員会

 サウナブームのさらなる火付け役と言われているドラマ『サ道』(テレビ東京系)。その主演を張るのが、原田泰造(ネプチューン)だ。朝ドラと3作の大河、映画、ドラマと多くの主演作を持つ原田は、国民的認知を得ている芸人俳優の一人である。と同時に、原田はサウナ愛好家、通称サウナーからも一目置かれるほどの、生粋のサウナーとして認められている。『サ道』撮影前日はロケ場所のサウナに一人で前乗りし、必ず“ととのって”から撮影に臨むほどだ。

 『サ道』は、サウナの名所を1話ずつ巡っていく物語。テレ東の「ドラマ25」枠に通ずる丁寧な作品作り、「サウナ&カプセルホテル北欧」を始めとしたサウナーも納得の店舗選択、共感を覚えるサウナエピソードなど、ポイントを挙げ出せばキリがないが、『サ道』の一番の魅力は原田の素の表情ではないだろうか。サウナーは「サウナ、水風呂、休憩」を1セットと呼ぶ。あまりの気持ちよさに一種のトランス状態を味わうことを“ととのう”と言うが、中でも原田の“ととのった”表情が際立っていたのが、第6話で訪れる静岡の「サウナしきじ」だ。“サウナの聖地”と呼ばれるしきじは、駿河の美しい自然の中で育まれた天然水を使用しており、「水風呂の概念が変わる」とサウナーは口ぐちに話す。原田本人もしきじに魅了された一人。思わず声を上げてしまうまろやかな水風呂、そして3セットを終え、ととのった瞬間の表情は、サウナーである原田の心からの演技だ。

『サ道』(c)「サ道」製作委員会

 『サ道』開始後、都内のあるサウナでは1日の最大入場者数が更新されるほど、本格的なサウナブームが来ていると話を聞く。同局の『孤独のグルメ』のように、原田続投でシリーズ化しないものかとすでに思い始めている。

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