『なつぞら』天陽くんが天国へ旅立つ 寄り添い続けたじゃがいも畑で迎えた最期
牧場の人々に挨拶をして回る中で、なつは泰樹(草刈正雄)からあることを聞かされた。泰樹の話によると、実は天陽の家の馬は去年に亡くなったという。「今頃はまた天陽と会ってるべ」と泰樹は言っていたわけであるが、それはきっと間違いないことであろう。北海道の大地で生きていく中で、馬は天陽にとってとても大切な存在であったはずで、彼の遺作の絵も馬だった。きっと天国でも彼のすぐそばには馬がいて、時間を見つけては、天陽は絵筆を手にしていることだろう。
ちなみに、話はなつに戻るが、なつは富士子に今の仕事を辞めるかもしれないということを打ち明けていた。どうしてなのかと心配する富士子であったが、なつ曰く「今は優といられる時間を一番に大切にしたいと思うようになった」という。そして、「少し、疲れてしまった」のだと。なつもまたどうやら今、また新たな人生の岐路に立っているのだろう。本当に自分が大切にしたいこととは何なのか。優が大きくなっていく中で、今後の人生の歩み方を日々考えているようであった。
(文=國重駿平)
■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮、清原翔/安田顕、音尾琢真/小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/