Snow Man 渡辺翔太、『監察医 朝顔』の世界に溶け込む 先輩・風間俊介と重なる表情の演技

 上野樹里が主演を務める月9ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)の第8話に、Snow Manの渡辺翔太がゲスト出演した。

 渡辺が所属するSnow Manは、2020年にエイベックス・エンタテインメントからCDデビューを控えたジャニーズJr.の人気グループ。Snow Manの岩本照、目黒蓮、ラウールと共に主演を務めているドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』(日本テレビ系)が話題の中、渡辺が1人、月9枠に出演を果たすこととなった。

 渡辺が演じるのは、妻・山本莉奈(小林由依)を亡くした山本達哉。解剖の結果、外傷や病変は一切発見できず、朝顔(上野樹里)たちにも明確な死因は特定できない。達哉は、法医学教室を来訪し、失意に暮れながら、「妻が死んだのは入院していた病院のせいだと思う」と疑念を朝顔たちに明かす。

 山本が登場するのは、大きく分けて2つ。朝顔たちに積もる思いを打ち明けるシーン、そして“不詳の死”という、死因を特定することができなかったけれど、妻の病は遺伝性の可能性があるということを告げられるシーンだ。妻を亡くし行き場のない怒りをぶつける山本。しかし、一転、遺伝性の病であり、残された娘にもその病の可能性があることを知るという起伏の激しい役どころだ。

 今回、渡辺の演技を観て感じたのは、『朝顔』のドラマの世界観にマッチした配役であるということだ。『朝顔』は、震災を大きなテーマに掲げるヒューマンドラマ。家族の大切さをゆっくりと丁寧に描く作品作りが、回を重ねるごとにファンを増やしている。

 ゲストとは言え、そんな世界観をぶち壊しにしてはならない。そこで抜擢されたのが、渡辺だ。荒げるでもなく、冷静さを保ちながらも、内から滲み出る怒り。どこにぶつけていいのか分からないもどかしい感情が、彼の表情から感じ取られる。言葉にならない感情を伝えるのが、表情での演技。それは、『朝顔』に出演している同世代のSixTONES・森本慎太郎、先輩にあたる風間俊介も同じだ。特に風間は『朝顔』の空気感を形作っている役者の1人であるが、タイプは違えど、渡辺にも風間と同じような俳優として輝く風格を感じた。

関連記事