『ガッチャマン』映像化作品も始動 MCU成功の立役者、ルッソ兄弟の功績と作風を分析

 残念ながら、ルッソ兄弟はマーベル・スタジオのヒーロー作品から、現時点では離れるということを表明している。それは彼らによると、そこで描きたいことがあらかた描き終わったからだという。だが彼らはヒーロー映画での成功から、2018年に製作会社を立ちあげ、映画やテレビドラマなど多くの作品づくりに従事し始めている。

 その目玉となるのが、先日コミコンで発表された、日本のアニメーション作品『科学忍者隊ガッチャマン』のアメリカ版である『Battle of the Planets(原題)』の映像化作品だ。まだ企画がスタートしたばかりで、製作を担当するか、監督を務めるのかは決定していないが、ルッソ兄弟が子ども時代に見ていた原作だということで、力の入った作品になりそうだ。他に製作者として手がけるなかには、マーベル・スタジオ作品でブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマン主演作『21 Bridges(原題)』がある。

 ルッソ兄弟の監督としての次回作は、マーベル・スタジオ作品でスパイダーマンを演じているトム・ホランド主演の『Cherry』(原題)である。PTSDに苦しむ元陸軍衛生兵が、麻薬に依存するようになり、連続銀行強盗犯になっていくという物語だ。その内容はやはり、これまでのルッソ兄弟の描いてきた作風に連なる、社会から外れた者への共感と、観客の価値観を揺るがせる作品となるだろう。

 彼らがこれから生み出していくものは、ヒーロー映画にしろ、またはそうではなかったとしても、根底にあるテーマや社会への視点は共有したものになっていくだろう。それらはやはり、『キャプテン・アメリカ』や『エンドゲーム』の先に続いていく作品なのである。

■小野寺系(k.onodera)
映画評論家。映画仙人を目指し、作品に合わせ様々な角度から深く映画を語る。やくざ映画上映館にひとり置き去りにされた幼少時代を持つ。Twitter映画批評サイト

■リリース情報
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
9月4日(水)発売
8月7日(水)先行デジタル配信開始
『アベンジャーズ/エンドゲーム MovieNEX』:4,200円+税
『アベンジャーズ/エンドゲーム 4K UHD MovieNEX』:8,000円+税
『アベンジャーズ/エンドゲーム 4K UHD MovieNEXプレミアムBOX(数量限定)』:10,000円+税
『アベンジャーズ/エンドゲーム&インフィニティ・ウォー MovieNEXセット(数量限定)』:8,400円+税
『アベンジャーズ:4ムービー・アッセンブル(数量限定)』:13,200円+税
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