『あなたの番です』共通する“笑顔”の死がヒントに? 新住人・田中哲司の登場で物語はさらに加速

 藤井(片桐仁)の部屋に踏み込み、部屋に隠れていた2人の男に襲撃された翔太(田中圭)だったが、間一髪のところで二階堂(横浜流星)に助けられる。この2人の男はシンイー(金澤美穂)たちの部屋に住む外国人で、袴田吉彦殺害の容疑で指名手配されていた男たち。14日に放送された日本テレビ系列日曜ドラマ『あなたの番です-反撃編-』は、引き続き菜奈(原田知世)の死の真相を追う翔太の姿を軸にしながら様々な伏線が飛び交い、このドラマの謎を一気に深めるエピソードとなったといえよう(次週が放送休止なので、この2週間でネット上の予想合戦がどれだけ捗るか楽しみなところだ)。

 あまりにも多くの事柄が描かれただけに、ひとまずこの第13話で何が起きたのかを整理しておきたい。まず翔太が水城(皆川猿時)にすべてを話したことで、ようやく神谷(浅香航大)のところで止まったままだった“交換殺人ゲーム”の存在そのものが警察に周知されることに。そして赤池夫婦が殺された502号室に新たに越してきた奇妙な住人・南(田中哲司)の登場。そんな中で翔太は浮田(田中要次)が“笑いながら死んでいた”ことを知り、同じように笑顔で息絶えていた菜奈と赤池夫妻の死との繋がりを感じることになる。

 また、先週のエピソードで漠然と“シンイーたちが関わっていた”ことが明らかになった“袴田吉彦事件”の実行犯として、前述の翔太を襲撃した2人の男ともう1人の正体が明らかになる。それは、おそらく誰も想像していなかったであろう藤井の同僚の看護師・桜木るり(筧美和子)だった。彼女はさらに、藤井の“タナカマサオ事件”の夜のアリバイを捏造したり、翔太のジムに通い始めるわけだが、彼女がキウンクエ蔵前とどのような接点を持つのかは現時点でまったく不明である。藤井以外の住人と接点があるのか、イクバル(バルビー)が藤井のパソコンにハッキングした際に手を貸していたのか、また新住人の南とつながりがあるのか。いくつもの可能性が考えられる。

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