現在公開中のリーアム・ニーソン主演映画『スノー・ロワイヤル』より、本編映像が公開された。

　本作は、監督を務めたノルウェーのハンス・ペテル・モランドがステラン・スカルスガルド主演で製作した自身の監督作『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』を、ハリウッドでセルフリメイクしたもの。共演には、『インランド・エンパイア』のローラ・ダーン、『オリエント急行殺人事件』のトム・ベイトマン、『デイ・アフター・トゥモロー』のエミー・ロッサムが名を連ねる。『パルプ・フィクション』『ジャンゴ 繋がれざる者』のマイケル・シャンバーグがプロデューサーを務めた。

　主人公のネルズ・コックスマンは、真面目な除雪作業員だった。しかし、模範市民賞を受賞した直後に息子が殺され、静かな男はキレた。闇のキャリアで身に着けた特殊なスキルで悪を討つのではなく、除雪キャリアで身に付けた土地勘と体力と除雪車で敵を追い詰める。しかし敵は、健康志向の麻薬王、依頼をチクる殺し屋、乙女な中年マフィア幹部、殺人事件にテンションあがる田舎の警官などクセモノばかり。さらに、敵が敵を呼び、気付けば2つのマフィアと警察を巻き込んだ、クセモノだらけの四つ巴の戦いが巻き起こり、復讐は思わぬ方向へ。

　今回公開された本編映像では、ニーソン演じるコックスマンが重機で相手を追い詰める様子が映し出されている。息子を殺されたコックスマンは、麻薬組織のメンバーであり息子の殺害を命じたとみられる男、通称・サンタ（髭がありサンタクロースに似ているのでサンタ）に狙いを定める。

　サンタの居場所を調べ上げ、ついに標的を見つけたコックスマンは、轢き殺すといわんばかりに除雪車でサンタを雪原の中へ追い詰めていく。映像は切り替わり、無事に敵を“除雪”したコックスマンは、サンタが所持していた麻薬を捨て、死体を運ぶついでにサンタの車も吹き飛ばし、さらにはサンタの遺体も滝の底へ。しかし、担いだ死体の重さにふらついてしまう姿から、殺し屋でも特殊工作員でもなくただの除雪作業員だということがうかがえる、コミカルな映像となっている。

■公開情報
『スノー・ロワイヤル』
全国公開中
監督：ハンス・ペテル・モランド
出演：リーアム・ニーソン、ローラ・ダーン、トム・ベイトマン、エミー・ロッサム、ジュリア・ジョーンズ、ウィリアム・フォーサイス
原案：『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』
配給：KADOKAWA
原題：Cold Pursuit／2019年／アメリカ映画／シネスコ／119分／PG12
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公式サイト：snowroyale.jp