【ネタバレあり】『アベンジャーズ/エンドゲーム』MCU牽引してきた二大巨頭の“ヒーロー”としての歩み

2大巨塔、アイアンマンとキャプテン・アメリカが大切にしてきたもの

 MCUを引っ張ってきた2大巨塔はアイアンマンとキャプテン・アメリカ。この、タイプが正反対のヒーロー2人の友情やいざこざがフェーズ2以降の話を作ってきたのは間違いない。

 かつては軍需企業の社長として超個人主義者の遊び人で鳴らしていたトニーは、そんなかつての自分を悔いるようにアイアンマンスーツの開発を続け、外敵の脅威を不安視するあまり『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では自分で作った安全保障用の人工知能ウルトロンを暴走させて逆に人類を危機に陥れてしまう。

 無垢な愛国者としてキャプテン・アメリカになったスティーブ・ロジャースは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で自身の所属する組織S.H.I.E.L.D.が70年前に戦ったナチスのヒドラ党の勢力に乗っ取られていたという恐ろしい体験をして、国家や組織というものに懐疑的になっていく。彼は国家を盲信する人間ではない。スティーブが大事にしているのは“自由の国”アメリカの精神であって、国そのものではないのだ。

 そして突入したMCUフェーズ3の第一作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で、自由なヒーロー活動による二次災害を防ぐためにアベンジャーズを国連の管理下に置くというソコヴィア協定の是非を巡り、ついにアイアンマンとキャプテン・アメリカは決定的に対立。

 ここでアベンジャーズが管理されることに賛成するのがかつて自由に生きていたトニー・スタークの方で、愛国者としてアメリカのために戦ってきたキャプテン・アメリカはヒーローとしての自己判断を重んじるために反対する側に回るという逆転現象が起きるのも面白いところだ。

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