『なつぞら』藤木直人が語る、愛され男・剛男役へのアプローチ 「チャーミングに演じられたら」
“朝ドラあるある”エピソード
ーーなつを演じる広瀬さんの印象は?
藤木:お芝居に対してすごく情熱があります。かつて朝ドラヒロインを務めていた松嶋さんは「ヒロインは本当に大変」とおっしゃっていましたが、広瀬さんは現場でその大変さを一切出していないんです。待っている間も台本を読んでいる様子もなく、いったいいつセリフを覚えているんだろうかと思います。ゆったりと、淡々と現場にいてくれるからこそ、撮影も順調に進んでいるんだなと。昨年の6月にロケをして、それから間が空いたんですが、久しぶりに柴田家のシーンがあると、広瀬さんが「柴田家に来ると落ち着く」と言ってくれてるみたいで。それは、僕としても、剛男としても、何よりもうれしいですね。
ーー撮影現場で印象に残っていることを教えてください。
藤木:スタッフの方々が「朝ドラあるある」とおっしゃっていたんですが、朝ドラは家族全員が集まるシーン、つまり食事のシーンが非常に多いんです。だから1日中食事だけの撮影の日もあって。僕は年齢的なものもあるので、実際に食べ過ぎないように気をつけたり、自分のセリフの前では食べていないように調整したりしています。でも、広瀬さんはそんなことは一切気にしていない感じで、食べていてセリフが言えないこともあったりして(笑)。料理監修の住川啓子さんが作る料理が本当に美味しいから仕方ないですよね。
(取材・文=石井達也)
■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮/安田顕、音尾琢真/小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/