カリコレ2019、第1弾ラインナップにレニー・ハーリン新作やジェイク・ギレンホール主演作など13本

 7月13日から8月9日の4週間に渡って、東京・新宿シネマカリテにて、『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019(カリコレ2019)』が開催されることが決定し、第1弾ラインナップが発表された。

 『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション(カリコレ)』は、2014年から開催されている、東京・新宿のミニシアター、シネマカリテが贈る映画祭。6回目の開催となる今回、第1弾ラインナップには新作12本、旧作1本の全13タイトルが発表された。

 オープニング作品には、サーフィンを舞台にした『ブレス あの波の向こうへ』(7月27日公開)が決定。サイモン・ベイカーが、初監督・脚本・主演を務め、彼が見出した少年たちをメインキャストに迎え、サーフ文学を映画化した。オーストラリアでは、5週連続TOP10入りの大ヒットを記録した。

 先行プレミア作品には、数々の国際映画祭で賞賛され、台湾アニメーション史上初の快挙を塗り替えている話題作『幸福路のチー』(晩秋公開)が決定。台北郊外に実在する通り“幸福路”で育ち、海外へと渡った1人の女性が祖母の死をきっかけに故郷に戻り、幼い頃の思い出とともに今の自分を見つめ直す姿をアニメーションで描き、中国語映画のアカデミー賞とされる金馬奬で2018年最優秀アニメーション映画賞に輝いた。また、2006年デンマーク・アカデミー賞に輝いた『アダムズ・アップル』(10月公開)も先行プレミア作品として上映される。仮釈放受刑者の更正プログラムを行っている教会を舞台に、盲目的に神や善を信じる牧師と、更生する気配のない前科者たちの奇妙な交流を描いたコメディ作品だ。

 最新上映作品としてラインナップされたのは、『ダイ・ハード2』『クリフハンガー』のレニー・ハーリン監督最新作で、大人気RPGの世界を映画化したソード・アクション・ファンタジー『Legend of the Ancient Sword(英題)』、天候が荒れるマイナス10度の中、乗っていたゴンドラが停止し追い詰められた男女4人の極限の脱出劇を描いたシチュエーションスリラー『Break(原題)』、デヴィッド・O・ラッセル監督が現場トラブルや資金難で撮影残り2週間で降板しお蔵入りとなっていた、ジェイク・ギレンホールとジェシカ・ビール共演のラブコメディ『アクシデンタル・ラブ(仮題)』、 マリオン・コティヤールらが声優を務めたアニメーション映画『アヴリルと奇妙な世界』など。

 さらに、可愛い娘たちを悲惨な交通事故で突然亡くし、悲しみに暮れる両親のもとに届けられた等身大の人形の恐怖を描いたフィリピンのホラー『生き人形マリア』、 パリの歓楽街へ潜入捜査のつもりが、ポルノ業界で大成功した2人の風俗刑事の潜入捜査を追う実話をもとにしたフランスのバディコメディ『ダーティ・ガイズ パリ風俗街潜入捜査線』など世界各国からの作品も。

 そのほか、ホラー映画ファン大集合のフェステイバルに、本物が出てくる模様を描いたホラーコメディ『モンスター・フェスティバル』、アラバマを舞台に激しいダートトラックレースの世界に生きる親子の絆とライバルとの確執を描いたジョン・トラボルタ主演のアクション・ドラマ『Trading Paint(原題)』、そして幼少期に神父に性的虐待を受けたトラウマに苦しみ、やがて自分を虐待した神父に復讐を誓う主人公をオーランド・ブルームが演じたサスペンス 『Romans(原題)』も上映される。

 旧作からは、ジョージ・A・ロメロのリビングデッド最終章『死霊のえじき <デジタル・リマスター完全版>』がラインナップ。先日亡くなったジョセフ・ピラトーが出演しているゾンビ映画の代名詞ともいえる作品が、最新デジタル・リマスタリングされ、ニュー・マスター版にて上映される。

 また、イラストレーターの田中梓が描き下ろしたメインビジュアルも公開。第6回ということで、6つのカードに様々なキャラクターに扮したアリスが描かれている。

■公開情報
『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019』
新宿シネマカリテにて、7月13日(土)〜8月9日(金)4週間開催
入場料金:新作1,500円均一(リピート割で1,200円)、旧作1,000円均一
(c)カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019実行委員会
公式サイト:http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2019
公式Twitter:@cinema_qualite
公式Facebook:https://www.facebook.com/qualicolle19

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