“壁ドン”にトキめく乙女心に年齢制限なし! 上白石萌音×杉野遥亮×横浜流星が贈る『L・DK』
映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(以下、『L・DK』)を観て、トキめかない女子はいるのか。いや、いない。そう断言できるほど、それは“胸キュンストーリー”を見事に具現化してくれている。
『L・DK』は、2014年に山崎賢人×剛力彩芽で映画化され、“壁ドン”ブームの火付け役となった渡辺あゆの人気作。今回、上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星とキャストを一新し、再映画化した。
高校生の西森葵(上白石)は、学校一のイケメン・久我山柊聖(杉野)の家でボヤ騒ぎを起こしたことをきっかけに、柊聖との同居生活をスタートする。出会いは最悪だった2人だが、生活を共にするうちに惹かれ合い、ナイショのカップルとして仲良く暮らしていた。そこに突然やってくるのが、アメリカに住む柊聖のいとこ・玲苑(横浜)。2人の仲を認めないという玲苑を説得するためには、“葵の良さをわかってもらうこと”というまさかの展開から、3人同居生活が始まるのだった。
杉野演じる柊聖は“王子様”と称されるクールなイケメン。容姿端麗で頭脳明晰、運動神経も抜群で女子の人気を一手に引き受ける。だがそれは、あくまで学校での姿。葵と家で二人きりになれば、優しく素直な彼氏。とはいえ、“甘えんぼ”などにキャラ変しすぎることもないのが良いところで、モテ男・柊聖がまるごと自分を愛してくれる(あ、自分ではなく葵だが)幸福感たるや。ちょっぴりイジワルだったり、寂しい時に抱きしめてくれたり、強引に唇を奪われたり……その彼氏感の高さは異常レベル。舞台挨拶の際に、横浜が「キュンキュン通り越してギュンギュンして」と話していたが、それすら飛び越え心臓がつぶれるくらいギュインギュイン。このドキドキは、味わっておかなければもったいないと思ってしまう。
かたや、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)の“ゆりゆり”役で大ブレイクを果たした横浜演じる玲苑。アメリカ帰りのため、ちょいちょい飛び出す英語やオーバーリアクションがかわいくてたまらない。玲苑は柊聖をアメリカへと連れていくことを目的としていたが、ひとつ屋根の下での同居生活。葵への気持ちに変化が訪れないはずもなく……。「自分より優れている」と尊敬する柊聖が葵に見せる“普通の彼氏”としての姿にショックを受けていたはずなのに、いつしか変わっていく“モヤモヤ”の在処。そんな心の移り変わりを、横浜は胸キュン要素も絡めつつ、不器用な玲苑を通して体現していく。