中川大志、『QUEEN』三枚目ポジションで放つ愛嬌 10年のキャリアがもたらした確かな演技

 思えば中川は、この手のどこかさえない三枚目的なポジションを、『覚悟はいいかそこの女子。』でも演じていた。知的で端正なルックスながら、まろやかで通りの良い声や、くるくると変わる表情の豊かさには愛嬌がみなぎっている。彼の持つ最も大きな魅力は、この愛嬌からくる親しみやすさではないだろうか。そこに、高い経験値に裏打ちされたコミカルな振る舞いが加わり、女優陣との軽妙なやり取りを生み出しているのだ。

『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』第6話より(c)フジテレビ

 また中川は、連続ドラマでスーツを着るのは今作が初めてなのだという。たしかに彼が演じるのは学生役が多い。今作の緊急号外制作発表会で中川は、「斉藤さんとも、竹内さんとも親子をやらせて頂いたことがありまして、まさか今回一緒に働けるとは思っていなかったので感慨深いものがあるなと」(https://realsound.jp/movie/2019/01/post-303391.html)と述べている。『花の冠』(テレビ朝日系)で斉藤と、そして先述した『真田丸』で竹内と、それぞれ母子役で共演しているのだ。中川を子役時代から追いかけてきた方にも、同じような感慨深さを与えるのではないだろうか。じつに愉快なキャスティングである。

『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』第3話より(c)フジテレビ

 とはいえ、まだまだ高校生役も続きそうな中川だが、豪華俳優陣が結集した時代劇『サムライマラソン』が間もなく公開される。こちらでも、ちょっとばかり間の抜けた姿を披露しており、じつに愛くるしい。そしてこれを皮切りに、徐々に制服を脱ぎ捨てていくことにもなるのではないのだろうか。そういった意味では今作『QUEEN』も、その先駆けともなりそうである。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■放送情報
『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』
フジテレビ系にて毎週(木)22時〜放送
出演:竹内結子、水川あさみ、中川大志、泉里香、バカリズム、斉藤由貴ほか
脚本:倉光泰子、三浦駿斗
主題歌:YUKI
オープニングテーマ:milet
音楽:SOIL&"PIMP"SESSIONS
編成企画:加藤達也
演出:関和亮、横尾初喜、山岸聖太、戸塚寛人
制作協力:ソケット
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/QUEEN/

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