岡田将生が明かす、自身の家族に対する思い 「挫折したときに支えてくれたのはやっぱり家族」

岡田将生が語る、家族に対する思い

「家族のありがたみや感謝の思いが強くなっている」

ーー外見的には、今回髪の色を金髪にして初のギタリスト役に挑んでいますね。

岡田:金髪は山本監督からの希望だったんです。“東京に憧れているバンドマン”という設定なので、わかりやすい方がいいと。僕もその方がいいと思ったので、迷いなく金髪にしました。ギタリスト役はこれまでに意外となかったんです(笑)。バンドメンバーの金子(大地)くんと佐藤(寛太)くんとは今回共演が初めてで、しかも3人とも楽器も初めてだったので、最初に楽器に触るときはみんな同じく不安な気持ちでした。だけど、3人がバンドとして固まっていく姿は、撮影前からスタジオで練習しながら少しずつ確認できたので、それは今振り返ってみても経験としてとてもよかったです。僕自身もバンドマンに対して憧れがあるので、こういう人生カッコいいなと思いながらやらせていただきました。

ーーギターを弾くの自体も今回が初めてだったんですか?

岡田:触ったことはあったんですけど、いわゆるFのコードで挫折するパターンでした(笑)。本当にいろんな方の協力を得て、監督ともどういう感じでやるかをお話しながらできたので、とてもやりやすかったです。撮影期間はものすごく短かったんですけど(笑)。

ーー撮影は合計で1週間ぐらいだったそうですね。

岡田:しかも東京と福島で撮影をしたので、完成したときには「1週間でよく撮れたな」と思いました(笑)。撮影期間が1週間ということは準備期間もあまりないということなので、ギターの練習もできることを中心に、どこまでできてどこからができないのかを明確にしながらやっていきました。だからめちゃくちゃ練習したというわけではないんですけど、経験としてはすごく楽しかったです。普通は1カ月ぐらいかけて撮るところを、1週間という短さで撮って、本当に素敵な作品に仕上がったので、改めて参加できてよかったなと。

ーー今回の映画を通して「家族」に対する考え方は何か変わりましたか?

岡田:僕自身、年齢を重ねるにつれて家族のありがたみや感謝の思いが強くなっているんです。親にはなるべく時間があるときには会いに行ったりしているんですけど、撮影中でも「両親元気かな」「終わったら会いに行こう」という気持ちになっていて。その気持ちは今回より明確になった気がします。

ーー岡田さん自身、拓也のように大きな挫折を経験したことはありますか?

岡田:何度もありますよ。仕事でもプライベートでも、挫折した経験はたくさんあります。でも、いろいろ思い出すと、そういうときに支えてくれたのはやっぱり家族なんです。家族って素晴らしいけど、すごく難しい存在だというのも分かる。切っても切り離せない存在ですよね。僕も昔は挫折する度に実家に帰っていたんですけど、お互い何も言わないんです。でも誰よりも暖かく迎えてくれるのは家族で、何も言わなくても伝わることほどありがたいことはないなと。この作品をきっかけに、皆さんには是非そういうことも思い出していただきたいです。

(取材・文・写真=宮川翔)

■公開情報
『家族のはなし』
イオンシネマほかにて公開中
出演:岡田将生、成海璃子、金子大地、佐藤寛太、水田信二(和牛)、渡辺憲吉、財前直見、時任三郎
原作:鉄拳
監督:山本剛義
脚本:青塚美穂
制作:よしもとクリエイティブエージェンシー、MBS
制作プロダクション:ドリマックス・テレビジョン
製作:吉本興業、MBS、VAPユニバーサル・ミュージック
配給:KATSU-do
日本/2018年/80分
(c)『家族のはなし』 製作委員会
公式サイト:http://kazokunohanashi.official-movie.com/

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12月2日(日)

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