高橋一生が川口和空と動物園へ 『僕らは奇跡でできている』が教える、生活に活気を出す方法

 一輝(高橋一生)は、 動物園の飼育員からサル山のボスが変わりそうだという話を聞き、歯医者通いを先送りにして動物園に通う。5年か10年に一度しかお目にかかることのできない貴重な機会らしい。

 10月23日に放送された火曜ドラマ『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジテレビ系)第3話では、一輝が歯医者で出会った虹一(川口和空)を動物園に連れていく。虹一の母(松本若菜)に無断のこの行動は、彼女だけでなく、歯科医・育実(榮倉奈々)、一輝の教え子・青山琴音(矢作穂香)らをも巻き込んで、大きな騒動となっていく……。

 一輝がサル山を見ている間、虹一は単身ちいさな冒険へと繰り出す。「動物たちのナゾを見つける」というのだ。一輝は虹一に、閉園のアナウンスを合図にサル山前に集合しようと提案する。ところが虹一は、キリン、クジャクと動物たちを見て回り、絵を描くのに夢中になって約束の時間になっても戻ってこない。彼の母の代わりに育実がやってくるのだが、虹一を探そうともせず、それどころか、無関係とも思える“ハゲたサル”の話をする一輝に怒り心頭だ。

 物語の冒頭でヤギとトラを例に出し、「動物本来の感覚を使って、生活に活気を出していくことはとても大事」という一輝の言葉が印象的であった。この“ハゲたサル”は、日に二度だけのエサやりを、一輝が「四度にしたらどうか」と提案したところ毛が生えてきたのだという。エサが少ないとサルは暇になった時に自分の毛を抜いてしまうようだ。しかしエサを四度与えることで、野生のサルと同じように常にエサを食べているのと同じになり、毛を抜かなくなったということだ。怒りのおさまらない育実に鮫島(小林薫)が補足するのだが、一輝の言いたかったのは、虹一のやりたいことを思いきりさせることも大事だということらしい。ちいさな冒険を終えた虹一と、それを迎える一輝の満面の笑みに対し、育実が何も言えなくなっていたのもまた事実である。

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