『サバイバル・ウェディング』は最高のヒューマンドラマに 波瑠、吉沢亮らが示した”幸せの在り方”
そして、祐一もまた、タイプは違えど同じ情熱と強い芯を持った男だった。「日本のベンチャーが世界に通用する突破口を作りたい」という夢のため、父に反対されながらも諦めることはなかった。さやかの生活も背負う覚悟のもとでのプロポーズは、生半可な気持ちではできないはずだ。
その背景には起業に成功し、温かい家庭を築いた父親の背中があった。さやかとの結婚もまた、自分の夢に向かう決断だったのだ。祐一は自分の夢を叶え、幸せを掴むため、前だけを見て突き進んできた純粋な男だった。
3人のキャラクターが丁寧に描かれているため、ネット上では「さやかは絶対に幸せになってほしい」「祐一の男らしさに感動した!」「宇佐美編集長みたいな上司の下で働きたい」とそれぞれに反響があった。さらに「編集長の言葉を胸に私もこれから頑張る!」「自分の子供たちに見せたいドラマだった」といった声も。宇佐美の名言や幸せを目指すさやかたちの姿は、多くの視聴者の心に届いたことだろう。
本作は、様々な“幸せの在り方”を全10話で描いてきた。ラストシーンでバージンロードを歩くさやかと宇佐美、そしてそれを最初から変わらぬ優しい笑顔で見つめる祐一の姿には、グッとくるものがあった。さやかの幸せは、自ら選択し、辛い出来事を乗り越えて掴み取ったもの。物語はここで終わりを迎えるが、さやかたちはこれからも幾度となく選択に迫られることになる。しかし、これからは祐一と2人でいく道を決め、強く生きていくことだろう。
(文=馬場翔大)
■放送情報
『サバイバル・ウェディング』
出演:波瑠、吉沢亮、高橋メアリージュン、ブルゾンちえみ、前野朋哉、風間俊介、山根和馬、小越勇輝、奈緒、石田ニコル、ついひじ杏奈、須藤理彩、野間口徹、生瀬勝久、財前直見、荒川良々、伊勢谷友介
脚本:衛藤凛
原作:『サバイバル・ウェディング』大橋弘祐著(文響社)
音楽:木村秀彬
演出:佐藤東弥、小室直子、水野格
プロデューサー:鈴間広枝、大倉寛子
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/survival-wedding/