皇帝ニコライ2世と伝説のプリマが惹かれ合う 『マチルダ 禁断の恋』予告編&本ビジュアル公開
ロシア国内で210万人を動員した映画『マチルダ 禁断の恋』の本ビジュアルと予告編が公開された。
本作は、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と、マリインスキー・バレエ団の伝説のプリマとして謳われたマチルダ・クシェシンスカヤの禁断の恋を描いた恋愛映画。『チェチェン包囲網』のアレクセイ・ウチーチェリが監督を務め、『ブルーム・オブ・イエスタディ』のラース・アイディンガー、『ゆれる人魚』のミハリナ・オルシャンスカがキャストに名を連ねた。
ロシア国内では、作品をめぐり、皇帝の名誉を傷つけるとして賛否両論が飛び交い、上映館の放火を警告するキリスト教過激派組織も登場するほど。さらに安全上の理由で俳優たちはプレミア上映会を欠席するという事態にまで発展した。日本でも有名なナタリア・ポクロンスカヤ議員は映画に対し否定的な姿勢を見せ、それを受けたプーチン大統領は「ウチーチェリ監督を尊敬している」と中立の意見を表明した。
公開された予告編では、冒頭から演技中にコスチュームが脱げてしまうアクシデントに見舞われるマチルダの姿が映し出される。凛とした態度で踊り続ける彼女に観劇していたニコライ2世が瞳を奪われ、惹かれ2人の合う様子や、正妻との激しいバトルも見どころだ。あわせて公開された本ビジュアルは、マチルダが美しく舞い踊る姿が印象的に捉えらた一枚となっている。
■公開情報
『マチルダ 禁断の恋』
12月8日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督:アレクセイ・ウチーチェリ
出演:ラース・アイディンガー、ミハリナ・オルシャンスカ
配給:シンカ
2017年/ロシア/カラー/ロシア語/108分/原題:MATHILDE