『半分、青い。』永野芽郁の弟役で注目! 上村海成が語る、楡野家の空気感と草太に対する理解

 最終回まで残り1カ月となった朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)。天真爛漫、猪突猛進の主人公・鈴愛(永野芽郁)の弟であり、“特製カツ丼”を生み出し、つくし食堂を一躍注目の店に押し上げた草太。つくし食堂の店長として、鈴愛を支える存在として、奮闘し続けている。

 リアルサウンド映画部では、草太を演じた上村海成にインタビュー。草太の人物像から、役者としての今後の展望までじっくりと語ってもらった。

「どうして草太はこんなに気遣いができるんだろう」

ーー永野芽郁さんは以前、楡野家を「アットホームな感じ」と話していたのですが、上村さんにとって楡野家の空気感はいかがですか?

上村海成(以下、上村):「本物の家族だな」と感じてしまうくらいすごく居心地が良いです。「よし、家族の気分でやらないと!」と気持ちを切り替えることをせずに、カメラが回っても、そのまますっと芝居に入っていけるので、楡野家の撮影シーンはとてもリラックスして臨めています。

ーー草太は、家族の中でみんなに気を配るのが上手な印象です。

上村:最初に台本をもらって、どうして草太はこんなに気遣いができるんだろうと考えました。鈴愛(永野芽郁)の左耳が聞こえなくなったことで晴(松雪泰子)さんが泣いていて、家族全体が落ち込むようなムードになっていたときとか、簾子(風吹ジュン)さんが亡くなって仙吉さんがずっと沈んでしまっていたときとか。そういう姿を見ていると、自分が元気づけてあげないといけないなと思ったんだろうなって。それ以前にも鈴愛と晴さんが喧嘩しているのを見て、空気を読むことは覚えていたと思うんですけど、家族同士の“繋ぎ力”を上げたのは、その時期だったんだと思います。

ーー家族のなかでも仙吉(中村雅俊)さんとの絡みが印象深いです。

上村:特に印象に残っている仙吉さんとのシーンは、やっぱり歌のシーンですね。今まで歌手の方と歌うことをほぼ経験したことがなかったので、緊張もしましたが、それ以上にすごく楽しかったです。あと、撮影が続いていくうちに、仙吉さんが特殊メイクで老けていく姿を見慣れてしまって、リハで素の状態で(中村)雅俊さんに会ったときに「ん!?」と思うときがありました(笑)。実際の雅俊さんは若いし髪も黒いので、役で仙吉さんになると別人に見えるくらい、老けさせる見せ方に一切違和感がなく、説得力がありました。

関連記事