再会するために“声”を出してお互いを探すペンギン親子の姿が 『皇帝ペンギン ただいま』本編映像

『皇帝ペンギン ただいま』本編映像

 8月25日公開の映画『皇帝ペンギン ただいま』の本編映像が公開された。

 本作は、第78回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したドキュメンタリー『皇帝ペンギン』の続編。撮影に最新鋭のデジタル4Kカメラとドローンを導入し、水温マイナス2℃のなか、南極海で史上初となる水深100mの水中撮影、透き通る南極海を飛ぶように狩りをする皇帝ペンギンの雄姿と、氷海下に生息する多様な生物の撮影にも成功。まだ子供の羽毛に覆われている若いペンギンたちの初めての旅に密着し、厳しい自然の中で一生懸 命に生きる彼らの姿と親子の絆を描き出す。

『皇帝ペンギン ただいま』本編映像(子育てシーン)

 今回公開された映像は、ペンギン親子が再会するために“声”を出してお互いを探すシーン。皇帝ペンギンは、一羽一羽の声に特徴があり、声で個体を識別する。さらに、人間以上に聴覚が発達しているため、ペンギンたちが1000羽も集まったコロニー(ペンギンたちの繁殖地)でも、家族同士が再会することができる。映像では、10歩進むごとに我が子に呼びかける親ペンギンの姿が映し出されている。

 ペンギン博士として知られる上田一生氏によると、父親ペンギンはヒナがまだ卵の時から一生懸命話しかけ続け、一方のヒナは生まれてくる1週間前頃から父ペンギンの声が聞こえており、その声を覚えるという。また、雄ペンギンの中では、身体と声が大きいペンギンがモテるそう。それは、身体と声が大きいということは、肺活量が大きい。すなわち、潜水能力が高く、エサを獲る能力が高いという理由によるためだそうだ。

■公開情報
『皇帝ペンギン ただいま』
8月25日(土)公開
監督:リュック・ジャケ
日本語版ナレーション:草刈正雄
フランス語ナレーション:ランベール・ウィルソン
製作:イヴ・ダロンド、クリストフ・リウー、エマニュエル・プリウー
共同プロデューサー:ローラン・ボジャール、ピエール=エマニュエル・フルランタン、ヴァンサン・ドゥマルト
撮影:ジェローム・ブヴィエ、ヤニック・ジャンティ、リュック・ジャケ、ローラン・シャレー、ジェローム・メゾン
編集:シャルレーヌ・グラヴェル
音楽:シリル・オーフォール
原題:L’empereur
提供:ハピネット、ユナイテッド・シネマ
配給:ハピネット
配給協力:ユナイテッド・シネマ
宣伝:ミラクルヴォイス
日本語字幕:佐藤南
協力:上田一生、サンマーク出版
後援:山階鳥類研究所、WWFジャパン、国際自然保護連合日本委員会、日本自然保護協会、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
推薦:日本動物園水族館協会
2017年/フランス/仏語/カラー/ビスタ/85分
(c)BONNE PIOCHE CINEMA - PAPRIKA FILMS - 2016 - Photo: (c)Daisy Gilardini
公式サイト:penguin-tadaima.com

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