志尊淳演じるボクテ、秋風塾から涙の旅立ち 『半分、青い。』鈴愛がついに漫画家デビューへ
ボクテを演じる志尊淳は、ドラマ『女子的生活』(NHK総合)で、生まれたときの体の性別とは異なる生き方をするトランスジェンダー・みきを演じていた。“イマドキ女子”として見た目はもちろんのこと、所作や嗜好性までをも完璧に体現し、その演技は各所で絶賛された。そして今回、志尊がボクテを演じる上で気をつけたことは、絶対にイロモノにはせず、表面的にならないこと。『半分、青い。』公式サイトに掲載されている彼のインタビューによると、志尊は、考え方に至るまでボクテになりきるため、80~90年代の性的マイノリティの方々を取りまく環境について調べたり、実際に当事者として当時を過ごした友人に話を聞くことで、声色や口調、姿勢や所作を形作っていったようだ。仕事場での、背筋をピンと伸ばした姿や、オフィス・ティンカーベルを出て行くときに、鈴愛たちへおしとやかに手を振る身のこなしは、志尊がボクテにイメージした“かわいげのある等身大の男の子”そのものだ。
芯の強さと優しさを持つボクテは、自らの過ちにより、掴みかけた夢の新人賞を辞退。繰り上げによって、新人賞は鈴愛が勝ち取ることとなる。第12週「結婚したい!」では、ついにデビューが決まった鈴愛とユーコ、さらに事務所を去りいばらの道を進むことになったボクテの絆は消えることなく、また少しづつ交錯していく。予告には律の姿も。鈴愛との別れから2年余り、彼はどのように過ごし、何を思ってきたのか。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊/豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/