『コンフィデンスマンJP』で欠かせない存在に 五十嵐役で存在感放つ小手伸也に注目!

 『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で、謎の男・五十嵐を演じている小手伸也。役柄のインパクトはもちろん、美声を活かした次回予告のナレーションや副音声の「五十嵐のスウィートルーム」など、その存在感は増すばかり。先日(5月22日)は『めざましテレビ』(フジテレビ系)で小手伸也のインタビューを交えた“五十嵐特集”が組まれるほど。回を重ねるたびに注目度が上がり、SNSでは「出た! 五十嵐」「私の中では五十嵐が実質主役」と“五十嵐待ち”の声が沸き起こり、欠かせない存在となっている。

 五十嵐を演じる小手は、これまでに連続ドラマの主要キャストというのはそれほど多くはない。それでも、大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)での名刺(木札)を配る牢人・塙団右衛門役や、『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)でのナルシストな幻夢コーポレーションの社長・天ヶ崎恋役、また、『相棒 season16』(テレビ朝日系)で、月本幸子(鈴木杏樹)が元ボクサーの男性に思いを寄せる回(第16話)で、被害者を装う金融会社の怪しい社員の役など、ピンポイントで強い印象を与える人物で出演している。また、“月9”では『HERO』(フジテレビ系)の第1話にテレビレポーター役で出演。民放ドラマデビューは“月9”だったという(副音声での本人談)。

 『コンフィデンスマンJP』では、謎の男・五十嵐として、第2話からのレギュラー出演。ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が繰り広げるコンゲーム(信用詐欺、取り込み詐欺)を支えるバイプレイヤーであり、情報収集も務める腕利きのコンフィデンスマン。第2話の「リゾート王編」ではボクちゃんを脅すヤクザ(風?)男になり、第5話の「スーパードクター編」ではニセ医師として登場。第6話の「古代遺跡編」では、遺跡発掘を遠慮なく取材する記者に。それぞれで強烈なインパクトを残した。

 小手は、早稲田大学在学中に演劇サークル「早稲田大学演劇倶楽部」に所属。その後、1998年には、自ら主宰する演劇ユニット「劇団innerchild」を結成。「カムカムミニキーナ」、「NYLON100℃」、「拙者ムニエル」、「劇団☆新感線」、「NODA・MAP」などの人気劇団の作品にも出演する中、俳優としてだけでなく、演出家、劇作家としても活動を広げていった。「劇団innerchild」では、2011年から小手自身が深い知識を持つ『古事記』の世界を舞台化。インチャイ☆サプリ『小手伸也のよくわかる古事記』がシリーズ化され、知る人ぞ知る存在として、演劇界では高い評価を集めていた。

 2015年くらいからは、原作・脚本も務めたDステ16th×TSミュージカルファンデーション『GARANTIDO』や、ネルケプランニングプロデュース『コミックジャック-RETURN2016-』、AKB48舞台『マジすか学園~Lost In The SuperMarket~』、『ミュージカル「黒執事」~NOAH’S ARK CIRCUS~』など若手俳優が多く出演する舞台で貴重なバイプレイヤーとして出演を重ねていた。また、2017年には三谷幸喜作・演出の舞台『子供の事情』に出演。こうしたこれまでの活動を目にした脚本の古沢良太が名前を挙げたことでの今作への起用となったという。

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