強烈続きの秋風ハウス劇場とは別に、第6週のラストに登場するのが律の東京でのマンションに隣人として住んでいる朝井正人（中村倫也）。演じる中村は、自身のTwitterで朝井の人柄を「マシュマロ男子」と例えているが、まさにその言葉がぴったりの女たらしでもある。「別れ際はよく切れるナイフでスパッと。これ鉄則」と律に女性との別れ方をレクチャーする風貌は、律とはまた違ったミステリアスな雰囲気を持ち合わせている。第7週「謝りたい！」の予告では、朝井が「鈴愛ちゃんの彼氏の正人です」と菱本に挨拶している場面があり、早くもオフィス・ティンカーベルと律の上京の物語が交錯していくことが分かる。

　改めて、『半分、青い。』のインパクトを痛感した第6週であったが、これから「東京・胸騒ぎ編」が本格的にスタートすることを考えると、また視聴者の予想を裏切る展開が待っていそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター／編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日（月）～9月29日（土）＜全156回（予定）＞
作：北川悦吏子
出演：永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一／佐藤健、原田知世、谷原章介／余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊／豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏
制作統括：勝田夏子
プロデューサー：松園武大
演出：田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供＝NHK
公式サイト：https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/