役所広司と湯浅政明、第31回東京国際映画祭特集企画第1弾発表 役所「全ての人に感謝」

役所広司と湯浅政明、第31回東京国際映画祭特集企画第1弾発表 役所「全ての人に感謝」

 10月25日から11月3日にかけて、東京・六本木ヒルズやEXシアター六本木などで開催される第31回東京国際映画祭の特集企画第1弾が発表された。

 日本映画を世界へ強く発信していく企画として、2つの日本映画の特集が実施される。1つ目は近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。これまでに原田眞人監督、岩井俊二監督、昨年は特別編として女優の安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいの4名が特集された。今年スポットを当てるのは国内外で幅広く活躍する俳優・役所広司。昭和の時代の貴重な作品から最新作までを紹介する初の大規模上映となる。

 2つ目は、国内外で多くの賞を受賞し、世界中から注目を集めるアニメーション監督・湯浅政明を特集。昨年発表したオリジナル長編映画『夜明け告げるルーのうた』は、世界最大級のアニメーション映画祭・アヌシー国際アニメーション映画祭にて、長編部門グランプリにあたるクリスタル賞を受賞。宮崎駿監督、高畑勲監督に次ぐ、日本人史上3人目となる快挙を果たし、これからの日本アニメを牽引する存在として期待されている。

 特集決定に伴い、役所、湯浅監督らより下記のコメントが寄せられた。

役所広司 コメント

芝居に興味を持って、今年で40年。子供の頃から何一つ長続きしたものがない僕にとって、40年同じことを続けられるなんて奇跡です。役者という仕事は不思議で、どんなに恥をかいても、失敗だらけでも、一つの作品が終ると「ひょっとしたら、次は上手くいくかも知れない…」と思ってしまうのです。それがこの世界の毒なのでしょうかね? 今回の特集上映、とても光栄です。そして、今まで自分に影響を与えてくれた全ての人に感謝します。

プログラミング・アドバイザー 安藤紘平(映画監督・早稲田大学名誉教授)コメント

東京国際映画祭「Japan Now」のコンセプトは、「今日の日本映画を通じて、海外に“日本の今”とそこに在る日本の美意識、文化とその魅力を感じてもらうこと」です。本年は、“日本の今”を代表する俳優、役所広司を特集して、彼と日本映画の魅力を再認識していただきたいと思います。誰をも圧倒する彼の存在感は、役柄の幅の広さとその演技力にあります。あるときは、殺人犯の揺れ動く神秘的な心理をあたかも神のように演じ、またあるときは、猟奇殺人事件の担当刑事が怪物になっていく姿を、まるで悪魔のように演じます。ダンスに取り付かれたサラリーマンのラブロマンスをコミカルに普通の人として表現するかと思えば、日本の美意識を体現する武士から、歴史上の人物まで、極めて人間的に、そして独特の想像力をもって、その存在感をスクリーンに刻印します。日本のみならず、カンヌ映画祭をはじめ、毎年の映画祭で名前を挙げられないことはありません。日本を代表する国際的映画俳優“役所広司の魅力”を特集いたします。

湯浅政明監督 コメント

世界中から作品が集まる国際映画祭で、まさか自分の名前のついた特集上映が実施される日がくるとは思いもしませんでした。このような機会をいただき、大変光栄ですし、とてもびっくりしています。いままで制作に携わってくださったスタッフ・キャストの皆さんの仕事が再び日の目を見る事も嬉しいですし、ぜひこの機会に、未だご覧になった事のない多くの皆様に観ていただく事ができればとても嬉しく思います。私自身も作品を振り返る機会をいただいたと思い、楽しみたいと思います。

氷川竜介(アニメ特撮研究家・明治大学大学院客員教授)コメント

《天才》とは湯浅政明のためにある言葉だ。作風は自由闊達で、独自のカラフルさと胎内回帰を思わせる心地よい《ゆらぎ》に充ちている。自然や神秘の世界からハードバイオレンスやナイーブな心情まで、森羅万象を気の赴くまま独特の視点で切り取り、映像に焼きつける。中でも「絵の動き」はダイナミックで、アニメーションの魔法パワーを再確認させてくれる。一度見始めたら目が離せない、そんな湯浅政明監督の世界に浸ってほしい。

(c)2017ルー製作委員会

■イベント情報
第31回東京国際映画祭
10月25日(木)~11月3日(土・祝)
●Japan Now部門「映画俳優 役所広司」
●アニメーション特集「アニメーション監督 湯浅政明の世界」
会場: 六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木ほか
公式サイト:http://www.tiff-jp.net

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