好きな小ネタから撮影裏話まで 主演タイ・シェリダンが語る『レディ・プレイヤー1』
ーーちなみに、人生で初めてしたゲームを覚えていますか?
シェリダン:NINTENDO64だったよ! ゲームキューブも持っていたかな。ただ、小さいときはゲームをしていていたんだけど、10代になってからゲームはやらなくなってしまったんだ。テキサスの田舎で育ったからスポーツが好きで、いつも外にいたからね(笑)。でもVRのゲームは大好きだよ! 初めてやったときは現実を忘れて、本当にその世界にいるみたいだった。この映画をきっかけにVRにとても興味が湧いたよ。
ーーウェイドとあなたには、どこか共通点を感じますね。
シェリダン:結構似ているところがあるんだ! 劇中でウェイドは、おばさんと一緒に暮らしているけど、僕がキャスティングされたときも、ちょうどおばさんと住んでいたんだ(笑)。彼はとてもVRの世界に飛び込むことが好きで、僕もキャストの中でも特にVRが大好きだった。本当に偶然なんだけれど、ウェイドと似ているところがたくさんあったよ。
ーー本作の良いところは、ヒーローのようにスーパーパワーを持っているわけではない普通の青年ウェイドが、世界を救おうとするところだと思います。
シェリダン:そこがこの作品に、人間性をもたらした部分なんじゃないかなと思う。ハイファイブのメンバーは、みんな全然特別な存在じゃないんだ。彼らを見ていると、自分に自信がなかったり、本当の性別を知られたくなかったするよね。そういうところが、みんなの共感を呼んだんだと思う。どうしてかと言うと、誰しもが自分の中に恥ずかしいことって持っているからね。最終的にハイファイブの5人は、自分自身を受け入れて、さらに他人からも認められる。ここがこの作品の美しい部分だと思うんだよね。
ーー見事なチームワークを見せていたハイファイブの5人でしたが、撮影裏でも団結していたんですか?
シェリダン:2週間のリハーサルを経て撮影に入ったんだけれど、毎日モーションキャプチャーのスーツを着て、やったことのない撮影を行ったんだ。だからすごく絆が強くなったね。そこにスピルバーグが来たんだけど、本当に色んな話ができたよ! だってスティーヴン・スピルバーグの映画に出るなんて最高すぎるだろう? それに、スピルバーグは若々しい心を持った人で、本当に子供のような一面を見せる場面もあったんだ。だから、僕たちも子供時代に戻ったように演技ができたんだよね。公園で遊んでいるみたいに、包み隠さず自分の全部を出すことができて、彼が作り出してきたキャラクターの一員になれた気がした。『E.T. 』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『グーニーズ』とかもそうだったと思うんだけど、スピルバーグが子供のような精神を持っているからこそ、『レディ・プレイヤー1』のセットにいた全員が家族の一員ような気持ちになれたんだと思う。スピルバーグは父親みたいな存在で、お父さんが子供たちを愛するようにとても健全な環境で撮影することができたよ。
(取材・文・写真=阿部桜子)
■公開情報
『レディ・プレイヤー1』
4月20日(金)全国ロードショー
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ザック・ペン
原作:アーネスト・クライン著『ゲームウォーズ』(SB文庫)
出演:タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、マーク・ライランス、サイモン・ペッグ、T・J・ミラー、ベン・メンデルソーン、森崎ウィン
配給:ワーナー・ブラザース
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公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone/