『越路吹雪物語』少女期役・岩淵心咲の見事な演技 “シャンソンの女王”の原点が描かれた第1週

 また、ことの重大さに気づき、ブローチを見つけ届けにきた大介には、ブローチを投げ捨てたこと、変なあだ名をつけてきたことを恨みながらも「見つけてくれてありがとう」ときちんとお礼を言う美保子。自分をいじめていた相手に感謝の気持ちを抱くことは決して簡単なことではない。季節が変わり、美保子は大介に笑顔で挨拶をするようになる。元気に歌いながら登校する美保子に、大介は「変なやつ」とつぶやくが、誰もが驚く明るさと思いやりの強さが、後に“越路吹雪”として大スターに登りつめていく原動力となっていくのだ。美保子を演じる岩淵は、その演技力はもちろん、観るものを惹きつける歌唱力で見事に“越路吹雪”の原点を演じきっていた。

 第2週では、1937年(昭和12年)高等女学生となった美保子(瀧本美織)が、父の勧めで宝塚への入団を志す。『歌劇』編集者であり、後に越路吹雪のマネージャーとなる岩谷時子(木南晴夏)との出会いや、美保子の初恋など、男役トップスターへの階段を駆け上っていく、その一歩目が描かれることとなる。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
帯ドラマ劇場『越路吹雪物語』
テレビ朝日系列にて毎週月〜金曜12:30より放送
出演:大地真央、瀧本美織、木南晴夏、尾美としのり、濱田マリ、市川由衣、音月桂、宮崎美子、原日出子、宇梶剛士、中村俊介、駿河太郎ほか
ナレーション:真矢みき
脚本:龍居由佳里
演出:藤田明二(テレビ朝日)、今井和久(MMJ)ほか
チーフプロデューサー:五十嵐文郎(テレビ朝日)
制作:テレビ朝日、MMJ
公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/

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