森川葵×前野朋哉が語る、『嘘八百』の独特な撮影現場 「20代、30代では作れないような雰囲気」

前野「キスをするかしないかのシーンは本当にドキドキした」

ーー森川さんは父親役の中井貴一さんとの共演はどうでしたか?

森川:中井さんは面白いことや楽しいことが大好きで、みんなが楽しんでくれるのが嬉しいみたいでした。どちらかと言うと「好きなように、自由にやっていいよ」という感じでしたね。私は「自由」と言われると、もっといろんなことをしたいと求めてしまうタイプなので、貴一さんが作ってくれた環境は自分にとってすごく合っていて、やりやすかったです。

ーーいまり自体も自由な女の子ですもんね。

森川:そうなんですよ。自由なんだけど、親に対していろいろと思っていることがある。それこそ(中井さんが)厳しくないからこそ、ちょっと睨んだりムスッとした表情をしたり、役作りもしやすかったです。

 

ーーいまりは食事のシーンが非常に多かったですね。

森川:常に食べているくらいでした(笑)。しかもクランクインしてすぐに食べるシーンが続いたんですよ。そしたら、監督に「いまりちゃんが出てるシーンはずっと食べてても面白いね」と言われて、それで食べるシーンが結構増えたんです。バームクーヘンを食べるシーンは何回か出てくるのですが、そこは食べ方を変えてみたりしました。

前野:すみません、僕も森川さんにバームクーヘンを食べさせてもらいました。役得だなぁって(笑)。

前野朋哉

――(笑)。2人の結婚式のシーンも印象的でした。

森川:あのシーン、誓いをした2人がキスする寸前で扉が開くんですけど、なかなか扉が開かなくて「あれ? あれ?」って2人で戸惑いましたよね。監督がカットかけてくれなかったんでしたっけ?

前野:微妙なラインだったんですよね。(キスしに)いくのは僕なので、「あぶねー! するところだった!」みたいな(笑)。

森川:「テストではしなかったけど、本番ではするのか!?」というドキドキ感がありましたね(笑)。

前野:本当にドキドキしましたね。でも本編を観ると、意外とまだ距離があったんですよ。自分の中ではほぼキスしているぐらいの距離感だったんですけど(笑)。

ーーでは最後に、映画の公開が新年一発目ということで、2017年の振り返りと2018年の意気込みをお願いします。

前野:2017年は感覚的にすごく長い1年でした。これまでは映画・映像のお仕事が多かったのですが、ナレーションや声優、舞台など、これまでにやったことがなかったことをたくさんやらせていただいたので、自分にとっては挑戦の年でした。2018年もいただいたお仕事や出会いを大切にしながら頑張っていきたいです。

森川:高校を卒業してからはずっと「1年早いな」と思っていたのですが、2017年はすごく充実していたので、私も長く感じました。それこそこの『嘘八百』の撮影で始まり『嘘八百』で終わるという、本当に濃い1年でした。映画やドラマなどたくさんの作品に出演させていただいたので、ほぼ毎日やることがあって。そういう日々が続くと早く過ぎていっちゃうのかなとも思ったのですが、意外と濃さがちゃんと自分の中に残っているんですよね。今後公開される映画も控えていますし、1月からはドラマにも2本出演させていただくので、『嘘八百』でうまくスタートダッシュを切って、そのまま1年を走り抜けられたらと思います。

(取材・文=宮川翔)

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<応募締切>
1月12日(金)

■公開情報
『嘘八百』
全国公開中
監督:武正晴
脚本:足立紳、今井雅子
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、堀内敬子、坂田利夫、木下ほうか、塚地武雅、桂雀々、寺田農、芦屋小雁、近藤正臣
配給:ギャガ
(c)2018「嘘八百」製作委員会
公式サイト:http://gaga.ne.jp/uso800/

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