けやき坂46主演ドラマ『Re:Mind』撮影現場に潜入 シリアスなミステリーの裏は意外に和やか!? 

 謎の理由でしゃべらないという設定で、これまでほとんどセリフがない加藤は「ずっとこのスタジオで撮影をしているので、密室という設定なのに、恐怖心がなくなってくるんです。だから、『私たちはいま閉じ込められているんだ』という恐怖の感情を準備するが大変です」と、感情を作っていくことの難しさを明かしながら、「今後もドラマはやっていきたいです。次はみんなみたいに、ちゃんとセリフがある役で」と、希望を語った。

佐々木久美、加藤史帆

 物静かで皆と距離がある役柄を演じている佐々木久美も、「1ヶ月やってきて慣れてきた部分もあれば、自分のお芝居を見て『もっとこうしたいな』と思ったり、メンバーの演技を見て『すごいな』と思ったりすることもあります。私はセリフがそこまで多くはないので、もっと喋りたいなと思いました」と、演技に対する意欲を見せた。

 持ち前の低音ボイスを生かし、ドラマの中では怒鳴るなど男っぽい口調のセリフが多い齊藤は、「私、笑ってしまう変な癖があって(笑)。シチュエーションが面白いと普通に笑ってしまうんです。だから笑いをこらえるのがすごく大変です」と、少し変わった独特な課題を、言葉どおり笑いながら語ってくれた。

柿崎芽実、齊藤京子

 撮影は非常に和やかな雰囲気で進んでいく。筆者は過去に助監督や制作部としてドラマの撮影に参加したことがあるのだが、怒号が飛び交うこともしばしばあった自身の経験からは考えられないほど、『Re:Mind』の撮影現場ではキャスト・スタッフの仲の良さ、チームワークの良さが感じ取れた。だが、スタッフたちもただ彼女たちに甘いというわけではない。頃安監督は、少しでも納得のいかない部分があると、セリフのタイミングや声の強弱、細かい動きなどをメンバーたちに指示し演出をつけ、テイク2、テイク3……と何度もカットをかけながら、キャスト・スタッフ一丸となって撮影に真摯に取り組む様子が伺えた。

 「ドラマの撮影は本当に楽しいです。現場のスタッフさんが本当に仏のような方ばかりで。どんどんメンバーが消えていってしまうんですけど、みんなスタッフさんに会えなくなるのが一番悲しいと泣いています」(佐々木美玲)、「スタッフの皆さんが本当に面白くて優しくて、とても恵まれているなと感じます。この先、撮影が終わってお別れが来てしまうことがただただ悲しいのですが、1日1日を大切にしながら撮影に臨んでいます」(高本)と、メンバーも声を揃えてこのスタッフと一緒に初主演ドラマをやることができてよかったとコメント。

佐々木美玲、高本彩花

 撮影の合間にはコメント取材やオフショット撮影にも快く応じてくれたメンバーたち。取材時は彼女たち自身もまだ最終回の行方を知らなかったそうだ。齊藤は今回の第7話の見どころについて、「これまではカエルやネズミが落ちてきたり林先生が登場したりといろいろありましたが、第7話は私たちの口論がメインになってきます。私たちの荒ぶった演技に注目していただきたいです」とコメント。佐々木久美は「1話1話『え、どうなるの?』という感じで、本当に気になる終わり方をするんです。内容ももちろん面白いですが、私たちも回を重ねるごとに成長できているのと思うので、そこにも注目して観ていただきたいです」とアピールした。

 果たして第7話ではどんな展開が待ち受けているのか。彼女たちの演技にも注目しながら、その結末を見届けていきたい。

(取材・文・写真=宮川翔)

 

■放送情報
木ドラ25『Re:Mind』
テレビ東京にて、毎週木曜深夜1:00~1:30放送
Netflixにて、毎週金曜先行配信
BSジャパンにて、毎週火曜23:00~23:30放送
主演:けやき坂46 ※下記50音順
(井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実、影山優佳、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈、高本彩花、東村芽依)
企画・原作:秋元康
脚本:室岡ヨシミコ、田中洋史、保坂大輔
監督:内片輝、石田雄介、頃安祐良、古川豪
音楽:牧戸太郎
主題歌:けやき坂46「それでも歩いてる」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
チーフプロデューサー:大和健太郎
プロデューサー:江川智、野村敏哉
共同プロデューサー:成田岳
アソシエイトプロデューサー:小林史憲
コンテンツプロデューサー:滝山直史、鎌仲佑允
In association with Netflix
制作:テレビ東京/ADKアーツ
製作著作:「Re:Mind」製作委員会
(c)「Re:Mind」製作委員会
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/remind/
公式Twitter:@tvtokyo_remind

関連記事