ルパン最新アニメ、なぜ“未熟な五ェ門”が主人公に?『血煙の石川五ェ門』小池健監督インタビュー

小池健が語る、五ェ門の魅力

「今後は企画自体も精査されていく状況になる」

20170203−LPG-s6-th.jpg

 

ーー2016年はアニメが大変盛り上がりました。監督はどのように受け止めていますか?

小池:『君の名は。』に関しては、単純に羨ましいなって(笑)。ただ近年の様子を見ると、アニメを作って欲しいと思う人も、それを求める人も確実に増えているのでは。リクエストを受けて良いものをたくさん作れたら良いですが、数が多いと現場はそれだけ苦しくなるのでそう簡単にはいきません。そういうジレンマがある中でも、比較的この作品はスケジュールに恵まれていたので、1年半かけてじっくり丁寧に作ることができましたが。この流れを受けて、自分がどういう作品を作っていくべきなのか考える必要はあると思いますし、今後は企画自体も精査されていく状況になるのかなって。

ーー監督自身は、次作の構想を考えているのですか?

小池:アニメーションは大きな規模感で制作していくものなので、制作するために必要なバジェットや人員の確保が最初にぶつかる壁になってきます。そういう意味では、自分がやりたいという理由だけで作るのはなかなか難しい。僕の場合は、幸いルパンのようなやりがいのある作品に出会えているので、今回の作品が高く評価されるのであれば、続編も全力で作っていきたいと思っていますね。

(取材・文=泉夏音)

■公開情報
『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』
2月4日(土)新宿バルト9ほかにて“4週間限定”全国公開
原作:モンキー・パンチ
監督・演出:小池健
声の出演:栗田貫一(ルパン三世)、沢城みゆき(峰不二子)、小林清志(次元大介)、浪川大輔(石川五ェ門)、山寺宏一(銭形警部)ほか
脚本:高橋悠也
音楽:ジェイムス下地
クリエイティブ・アドバイザー:石井克人
プロデューサー:浄園祐
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作・著作:トムス・エンタテインメント
原作:モンキー・パンチ
(c)TMS
公式サイト:goemon-ishikawa.com

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる