小島瑠璃子、土村芳、駒井蓮、川津明日香……秋ドラマ、注目の若手女優たち

 今年の秋クールのドラマは話題作が揃い、錚々たるラインナップだ。テレビ朝日系が『相棒season15』と『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の二枚看板を擁してきたのを筆頭に、TBSでは織田裕二で『IQ246』、フジテレビは天海祐希で『Chef~三ツ星の給食~』、日本テレビでは唐沢寿明の『LAST COP』と、大御所テレビスターの主演作が並ぶ。

 そんな大御所たちのドラマには、すでに実力が認められている若手女優が脇を固める。『IQ246』で主人公の警護に当たる新人刑事を演じる土屋太鳳、『Chef~三ツ星の給食~』で調理補助を務める女子大生を演じている川口春奈の二人は、映画・ドラマからCMまで幅広く活躍している売れっ子だ。また、『LAST COP』には以前2016年注目の女優としてピックアップ(参照:桜井日奈子、マーシュ彩、蒼波純……2016年にブレイクしそうな若手女優5選)した桜井日奈子と武田玲奈の二人が共演している。

 そんな中、今期で最も注目したいのは、TBS系水曜深夜に放送されている『コック警部の晩餐会』の小島瑠璃子だ。2009年のホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得し、数多くのバラエティ番組からスポーツ番組、グラビアなどで活躍を見せる彼女が、意外なことに初の演技挑戦となる。待望の女優デビューを果たした本作では、奇特な捜査をする警部に振り回される新人刑事を演じているのだ。

 第1話の冒頭から大ベテラン俳優えなりかずきとの共演シーンで始まり、主人公は柄本佑。個性的な実力派俳優との共演ともなれば、さすがにぎこちなさは目立つが、彼女の多彩な表情で、そのぎこちなさをカバーすることに成功している。昨年、出演するCMのPRイベントで、女優業進出に消極的な発言をし、バラエティタレントであることを強調した一幕があったが、今回のドラマを見る限り、女優としても充分にやっていける雰囲気は感じさせる。今回のドラマを契機に、新たな強みを獲得できるだろうか。

 また、これまで幾度も注目してきた芳根京子が主演を務める、NHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』。同作には芳根京子以外にも注目の若手女優が登場する。主人公・すみれの女学校時代の友人・君枝を演じる土村芳だ。幼少期から劇団で演技経験を重ね、子役としてNHKのドラマに出演した経歴も持つ彼女は、実に20年以上のキャリアの持ち主である。

 京都造形芸術大学で演技の勉強をした彼女は、2013年に林海象監督が同大学の学生を集めて制作したインディーズ映画『彌勒 MIROKU』で、永瀬正敏演じる主人公の少年時代を演じて注目を集める。同作以外にも、インディーズ映画やショートフィルムなどの出演が相次ぎ、最近では『何者』などメジャー作品へ端役で出演するようになった。今回の朝ドラ出演をきっかけに、今後大きくブレイクする可能性は充分だ。

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