ジョン・ウー×福山雅治タッグ作、大阪でイベント開催 福山「ここまでのアクションは経験がない」
チャン・ハンユーと福山雅治がW主演を務めるジョン・ウー監督最新作『追捕 MANHUNT(原題)』の中国・香港メディア向けプレスイベントが、6月17日、大阪・あべのハルカスにて行われた。
本作は、1976年に高倉健主演で映画化された西村寿行の小説『君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉れ』を、『男たちの挽歌』シリーズや『レッドクリフ』シリーズのジョン・ウー監督が再映画化したもの。同僚女性殺害の容疑を受けた国際弁護士の杜秋と、杜秋逮捕に全身全霊を傾けながらも、殺人事件の状況証拠を怪しく思い、杜秋(ドゥー・チウ)が罠にはめられているのではないかと疑問を持つ警部の矢村聡が、互いに協力しながら事件の真相を突き止める模様を描く。無実の罪を着せられた国際弁護士・杜秋を『戦場のレクイエム』のチャン・ハンユー、彼を追う敏腕警部・矢村聡を福山雅治がそれぞれ演じる。
全編日本でロケが行われる本作は、6月に作品のメイン舞台となる大阪でクランクイン。撮影の順調な進行と安全を祈願して、あべのハルカスで日本の伝統的な鏡割りが挙行された。イベントには、メガホンを取ったウー監督、W主演のハンユーと福山に加え、チー・ウェイ、國村隼、桜庭ななみ、池内博之、TAOらキャスト陣、プロデューサーのゴードン・チャンとチャン・ヒンガ、メディア・アジア・グループのピーター・ラム主席が参加した。
昨年の秋にウー監督からオファーをもらったという福山は、「ジョン・ウー監督とは以前CMでご一緒させて頂きましたが、CMだけでなく監督の作りだす映像世界に是非参加したいと思っていましたし、ジョン・ウー監督のオファーを断る理由はありませんでした」と、出演の経緯を明かしながら、「監督の作品は、どの作品にも心に残る名シーンがあります。監督の描く映像世界に恥じないよう、一つ一つのシーンに真摯に向き合っていきたいと思います」と語った。
福山は期待することとして、“アクション”を挙げ、「自分も演じるのですが、同時に早く作品が観たいです。自分も常に動けるためのトレーニングはしてきましたが、ここまでのアクションは経験がないので、今後の撮影も楽しみです」と語りながら、「今作の現場は、中国と香港と日本、アジア各国のやり方や慣習は違うけど、それぞれのよいところを反映し、それが現場で化学反応を起こしこの作品を作りあげていけば、間口が広く、奥行きのある作品になるのではと思います」と展望を話した。
今後の中国進出についての質問が飛ぶと、「映画出演についてもいい話があれば是非とも参加したいですし、音楽についても何年も前から中国でのコンサートをやりたいと思っていて、実際に計画もたてています。コンサートでも早く皆様にお会いしたいですね」とコメントした。
ウー監督は大阪での撮影について、「どれも普段は映画のロケなどできない特別な場所です。今回、この映画を通して、基本となるストーリーはもちろん、この大阪という街の暖かさ、美しい街並を描き出したいと思っています」と話す。福山の印象については、「彼は何事にも真摯に打ち込むすばらしい俳優です。彼は非常に風格があり、様々な可能性を無限に感じる、同時に非常に思いやりにあふれているところが魅力です。世界に通じる歌と演技の才能を持っています。彼は歌においても演技においても、自身の信念を持って挑んでいる点でとても偉大です」とコメント。「『男たちの挽歌』シリーズのようなアツさが出ればいいなと思っています」と、作品の方向性を明かした。
福山とともにW主演を務めるハンユーは、福山について、「とてもクールで、やさしい印象です。役に対して真剣な態度で向き合っていて、とても尊敬できるので、今回共演できることを非常に楽しみにしています」とその印象を語った。
■公開情報
『追捕 MANHUNT(原題)』
2018年公開予定
出演:チャン・ハンユー、福山雅治、ハ・ジウォン、チー・ウェイ、國村隼、桜庭ななみ、池内博之、竹中直人、TAO、倉田保昭
監督:ジョン・ウー
美術監督:種田陽平
撮影監督:石坂拓郎
配給:ギャガ
製作・世界配給:メディア・アジア/中国・香港映画