ジェシー、松村北斗、田中樹、高田翔……演技派ジャニーズJr.の可能性

 さらに、ジャニーズJr.の演技派メンバーを語る上で、高田翔も欠かせない。『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)にも出演し、ゆるいキャラがお馴染みとなっているが、その演技力は確かなものである。高田は子供の頃劇団四季に所属し、『ライオンキング』のヤングシンバ役をこなしている。ジャニーズ事務所に移籍した後は、2008年に『バッテリー』(NHK系)で準主役を務め、『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2008 「廃屋の螺旋」』(フジテレビ系)では主役に抜擢。その後も順調にドラマや映画出演を果たし、2015年の10月クールからは『青春探偵ハルヤ〜大人の悪を許さない!〜』(読売テレビ系)と『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(関西テレビ系)の2本にレギュラー出演をしつつ、『土曜プレミアム「一千兆円の身代金」』(フジテレビ系)にも出演を果たしている。また、高田の名前を一気にお茶の間に広げたのが、昼ドラ『天国の恋』(フジテレビ系)だろう。『青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~』や『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』の役どころのようにお調子者キャラとはひと味違った“小汚さ”を絶妙に演じ、ラブシーンもこなすなど、役者魂を見せた。この演技の幅広さとスキルは確かなものだ。「第二の生田斗真」との呼び声も高い高田。7月からはミュージカル『グレイト・ギャツビー』への出演も決まっており、順調そのものと言えよう。

 彼ら以外にも、ジャニーズJr.たちは演技の仕事に精力的に取り組んでいる。どうしてもアイドルのイメージが強くなってしまうジャニーズメンバーたちだが、Jr.たちの活躍により、さらにドラマ・映画界における存在感が確かなものへとなっていくのではないだろうか。

(文=高橋梓)

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