西川美和監督最新作『永い言い訳』、写真家・上田義彦が撮り下ろしたメインビジュアル公開

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『永い言い訳』メインビジュアル・ポスター
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『永い言い訳』メインビジュアル・チラシ

 『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督最新作『永い言い訳』より、メインビジュアルが公開された。

 本作は、妻が死んでも涙を流すことさえできなかった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫のラブストーリー。妻・夏子ともに事故で亡くなった親友ゆきの子供の世話をすることになった幸夫が、誰かのために生きる幸せを知り、変化していく模様を描く。主人公の津村こと衣笠幸夫役の本木雅弘のほか、竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里らが脇を固める。

 この度公開されたメインビジュアルは、写真家の上田義彦が撮り下ろしたもの。“妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。”という幸夫の心情を表現するメインコピーとともに、実際に物語の中では揃うことがなかった幸夫・夏子夫婦(本木・深津)と陽一・ゆき夫婦(竹原・堀内)、そしてその子どもたちが海辺に佇む姿が幻想的に写し出されている。

原作・脚本・監督:西川美和コメント

「せっかくならメインビジュアルは日本一のフォトグラファーに撮ってもらおうぜ」とアートディレクターの後智仁さんから上田義彦さんの名前を提案されました。バカなことを言うのも大概にして欲しいと思いましたが、バカのふりをして頼んでみることにしました。お返事はすぐに来て「楽しみです」と上田さんは言われました。撮りたい写真について語る時、上田さんは少年のようにうきうきとして、本当に楽しそうです。
上田さんの写真は、人も、風景も、家族も、広告物も、すべてに「世界」の果てしなさと、根源的な神聖さとが、限りなく寡黙なまましっかりと焼き付けられている気がします。作品を説明する補助的な写真ではなく、私の映画の中には語られない、もしかしたらあり得たかも知れないもう一つの"ある日"を撮ってもらいたいと思いました。現実にはついぞ揃うことのなかった二つの家族のひとびとが集い、失われた夢のような写真が仕上がりました。ロケーションは千葉の九十九里浜ですが、未明からの台風の名残が、この世のものとは思えない海と光と風の色を作り出しました。上田義彦という少年の魔法だと思いました。

■公開情報
『永い言い訳』
10月14日(金)全国ロードショー
出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里
原作・脚本・監督:西川美和
原作:「永い言い訳」(文藝春秋刊)
配給:アスミック・エース
(c)2016「永い言い訳」製作委員会
公式サイト:nagai-iiwake.com/ 

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