Perfume、N.W.A.、電気グルーヴ……大音量で体感したい注目の音楽映画5選
『THE WHO ザ・フー LIVE IN HYDE PARK』(公開中)
60年代、モッズカルチャーと共に、ロック史へ多大な影響を与えたバンドThe Who。彼らのデビュー50周年を記念して行われた”The Who Hits 50!ツアー”のフィナーレとして、2015年6月に開催されたロンドン・ハイドパークのライブ模様を収めたのが、このドキュメンタリーだ。本編のほかに特別映像として、バンド誕生から50年を経た胸中を明かすインタビューや、元レッド・ツェッペリンのロバート・プラント、イギー・ポップ、元ザ・スミスのジョニー・マーらのコメントも明かされている。モッズ全盛期のロンドンにて、ライブパフォーマンスが過激なバンドとしても多大な影響を与えてきた彼らが、50周年という節目にどんなステージングを披露しているのか。いまなお失われない情熱を、その目と耳で確かめてほしい。
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『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日公開)
『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』は、結成25周年を迎えたユニット・電気グルーヴ初のドキュメンタリー映画となっており、全国の劇場にて2週間限定で公開される。本作は、25年の年月を経て発掘された結成初ライブや世間を驚かせた数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新ライブの模様やアーティスト、スタッフの証言で構成されている。結成25周年を迎えるも、いまだに浮世離れした雰囲気を身にまとい、アーティストとしての底が見えない石野卓球とピエール瀧。お互いにソロとしても精力的に活動している彼らの関係性や、これまでに明かされてこなかった一面も、本作で確認できるはずだ。また、『モテキ』や『バクマン。』などの映画作品で知られる大根仁監督が本作を手がけているのも興味深いところ。大根監督は、「過去、それなりに難易度の高いミッションをこなしてきた自負はありましたが、いちばんカッコ良い先輩たちが、怖い批評家であることも知っているオレは、この仕事に確実に『地獄』を予感しました」と語っているが、その仕上がりは果たして……。(参考:電気グルーヴ、初のドキュメンタリー映画決定 大根仁監督「この仕事に『地獄』を予感しました」)
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今回紹介した作品は、純粋に楽曲やアーティストの魅力を楽しめるものから、音楽を通して当時の時代背景やアーティストの物語を知ることができる内容になっている。いずれの映画も濃厚に“音楽”を感じられる作品であることは間違いないので、できるだけ大きな音で楽しみたいところだ。
(文=泉夏音)