“ウォーボーイズ”のニコラス・ホルトがサリンジャー役に? 『Rebel in the Rye』起用か
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で、イモータン・ジョーの武装戦闘集団“ウォーボーイズ”の一員であり、物語の重要な鍵を握る“ニュークス”役を好演していたイギリスの俳優ニコラス・ホルトが、ダニー・ストロング監督の映画『Rebel in the Rye(原題)』で、J.D.サリンジャー役を演じることになりそうだと「VARIETY」電子版をはじめ、各メディアが報じている。(参考:Nicholas Hoult to Play Author J.D. Salinger in ‘Rebel in the Rye’)
10日から始まるトロント国際映画祭のために集まった各国の映画関係者に対して、『Rebel in the Rye』の製作会社ブームのアレックス・ウィルトンは、次のように語った。「『ライ麦畑でつかまえて』は、新時代の到来を告げた古典的な青春小説であり、その影響力は6世代を経た今も変わることがありません。世界中の人たちは、長きにわたってサリンジャーに魅了され続けています。そして私たちは今、そんなサリンジャーの役を、才能あふれる若き俳優ニコラス・ホルトに演じてもらおうと考えています」。
映画『大統領の執事の涙』の脚本家で俳優でもあるダニー・ストロングの監督デビュー作となる同映画は、ケネス・スラウェンスキーによる伝記『サリンジャー 生涯91年の真実』をベースに翻案。作品の世界的な知名度とは裏腹に、公の場にいっさい姿を現さないなど、多くの謎に包まれたサリンジャーの生涯を、具体的には第二次世界大戦に従軍したのち、『ライ麦畑でつかまえて』を執筆、1951年の発表に至るまでに焦点を当てて描くことになるという。
今回抜擢されたニコラス・ホルトは、1989年イギリス生まれの25歳。幼少期から子役として活躍。ヒュー・グラントと共演した『アバウト・ア・ボーイ』(2002年)で注目を浴びたのち、ファッション・デザイナー、トム・フォードの初監督作『シングルマン』(2009年)に出演、その後“トム・フォード”のキャンペーンモデルを務めるなど、注目のイギリス人美男俳優。近年は、マシュー・ボーン監督の映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)など、大作映画の出演も果たしている。
(文=編集部)