創作大賞2025光文社賞受賞作『法中毒学者 家達ルイ』が重版 2027年に続編刊行へ
創作大賞2025で光文社賞を受賞した髙津ナジミ『法中毒学者 家達ルイ』(光文社/2026年7月8日刊)が発売から約1カ月で重版となり、あわせてシリーズ第二作の刊行も決定した。
本作は、身近にある「毒」を使用した事件を男女のバディが解決していくミステリー小説。髙津ナジミのデビュー作にあたる。物語は、人気料理家の女性が外出先で突然死する場面から始まる。死因は心筋梗塞で事件性は低いものの、被害者が著名であったことから、捜査一課の民間連携係と、特定分野の専門家が集まり凶悪犯罪の捜査・分析を支援する民間研究機関「C.E.L.L.(セル)」が調査に乗り出す。セルには家達ルイという風変わりな法中毒学者が在籍しており、民間連携係の若きエリート・九条は、自由奔放なルイに振り回されながらも、彼女の鋭い着眼点によって事件の真相に迫っていく。
作中では、フグ毒など古来から知られる毒から、AIにまつわる新しい毒を用いた事件まで幅広く扱われる。メインの2人の「同僚以上恋人未満」の関係性も物語の軸となっており、ミステリーと人間ドラマの両面から読ませる構成となっている。
創作大賞は、『ナースの卯月に視えるもの』(秋谷りんこ)やドラマ化された『私の死体を探してください。』(星月渉)などを輩出してきた日本最大級の創作コンテスト。第4回となる2025年は38のメディアが参加し、69,808作品の応募が集まった。髙津は同賞で光文社賞とアミューズクリエイティブスタジオ賞のW受賞を果たし、本作で商業作家デビューを飾った。鳥取県境港市在住で、「自分の好きなものをすべて詰め込んだ」作品として本作を執筆したという。
続編となる『法中毒学者 家達ルイ2(仮)』は2027年2月ごろに刊行予定。有名な舞台演出家の死に館に伝わる「呪い」が絡む謎、飲酒をしていない人物による酔っ払い運転の謎など、第一作で活躍したキャラクターたちが新たな「毒」の事件に挑む。ルイと九条の関係にも変化が描かれる予定だ。
■書誌情報
『法中毒学者 家達ルイ』
著者:髙津ナジミ
価格:990円(税込)
発売日:2026年7月8日
出版社:光文社