泉ピン子「悪いことやってた奴は先に死んじゃってる」 “人生最後の本”で明かした死生観とは?
女優の泉ピン子が6月2日、都内で著書『ピン!として逝くのもいいじゃない ピン子78歳、最後に残したい言葉』(徳間書店)の刊行記念記者会見に登壇した。
『ピン!として逝くのもいいじゃない ピン子78歳、最後に残したい言葉』は、長年にわたり第一線で活躍を続ける泉ピン子が、家族の記憶、芸能界、夫婦のかたち、そしてこれからのことについて綴った、笑えて泣ける自伝エッセイ集。災い転じて福となす、ピン子流の「生き方の極意」が詰まった一冊となっている。
会見に登壇した泉ピン子は、本書について「これは私の集大成」とあいさつし、「死んでいく前に言っておきたいのは、金を持ってた方がいいですね。使っちゃったからもうどうしようもないけど、どこでどうなるか」と早くも持論を展開。「本当に何か嫌な世の中になってきて、日本がこんなに低迷するとは思わなかったね」と現代の日本の状況を憂慮した。
そこから終活の話につながり、「もし私が先に死んだら誰にも(遺産を)やるの嫌だからさ。皿1枚やるのも嫌。だからもうね、死後離婚しかないかもしれないね。相手のうちの親戚までいくわけでしょ。よく調べてないけど、どうしたらいいんだろう?って。そこだけが今の悩み」と語った。
自分の人生をまとめるのはこれが最後で、全て話したという本書については、「全ては書きましたね。死んで持っていくってことはないかな。悪いことやってた奴は先に死んじゃってるからね。一緒に連れてズルズルと、一緒に連れてってやろうっていうわけにもいかないしね。あちらは地獄に行くし、こちらは天国に行かせていただくし。だから、まーみんなに呼びに来ないでよって、西田(敏行)くんにも言ったしね」とコメント。
また、「この前、何か整理してたら、うちの父の命日いつだっけと思ったら、4月4日が杉村春子先生と橋田壽賀子先生の命日で一緒なんですよ。あたしを可愛がった2人が4月4日。だから私、死ぬ時は4月4日にしたいのよ。で、うちの父が4月3日だったの。だから3、4日ぐらいで死にたいな」と語り、「その代わり死んでも誰にも教えないからね。弔辞は誰に頼めと言ってあるから。OK取ってるから。誰にも教えない。そういうのはやらない。葬式は金をかけることはない。うちの父親の葬式で参ったの」と当時の苦労話を明かした。
さらに、次回作を期待する声には「どんどん期待してください。それは生きてるっていう証拠だからね。でも私がこの近くに死んじゃったら、ここ(徳間書店)が儲かんないね」と笑みを浮かべた。
楽しく語る一方で、死については「この前思ったんだけど、死ぬこと怖くないって書いてあるけど、やっぱり怖いですよ。どうしよう?って。まずうちのこと。私の名義だし、これ親戚のさ。昔売れていない頃にラーメン1杯も奢ってくれないやつに、遺産が行くのかと思ったら死んでも死に切れないよ。悔しくて死ねなかったよ。そん時に怖いな、この遺産相続どこ行くんだろうと思ったら。夫に行って、夫が死んだら夫の知らない奴にいくんでしょ? 嫌なこったそんなの」と断言した。
また、何歳まで生きたいかとの質問には「次のWBCまで生きたいのよ。負けちゃったから」と回答。さらに、ドジャースの大谷翔平選手のサイ・ヤング賞獲得を熱望するなど、大谷選手への熱い思いも語った。
この本で一番訴えたいことを聞かれると、「やっぱり正直に生きていきたいよね。悪いことしちゃダメだし。いっぱいいるよね、悪い奴ら。芸能人、気をつけろー。やっぱお金のことを人任せにやってきたから、本当に困りますよね」と芸能界に向けて助言を送った。
最後に本書について「写真写りは良いです。とても80近い女には見えません。誰か口説いてくんないかな。あー、健さんと夫婦役できなかったのが悔しい」と語り、最後まで記者たちを笑わせた泉。会見は約50分間にわたり、終始軽快なトークで会場を沸かせた。