澤村伊智、芦花公園、雨穴ら集結のホラーアンソロジー『ホラーの扉』が文庫化 背筋、朝宮運河も絶賛

 ホラー制作会社・株式会社闇が編著を手がけたアンソロジー『ホラーの扉 八つの恐怖の物語』が河出文庫より刊行された。

 本書は2023年に株式会社闇が初めて手がけた書籍の文庫化となる。同社は「怖いは楽しい」をコンセプトにホラーに特化したコンテンツや企画を数多く手がけており、ホラー作家の梨、テレビ東京プロデューサーの大森時生と共同企画した展覧会「行方不明展」「恐怖心展」では累計30万人を動員している。

 心霊、オカルト、サスペンスなどホラーをジャンルで分類しつつ、「なぜ怖いのか」を考察しながらその魅力を紐解く構成となっており、ホラー好きはもちろん、ホラー初心者にも楽しめる入門書として編まれている。

 収録作家とジャンルは以下の通り。澤村伊智が心霊ホラー『みてるよ』、芦花公園がオカルトホラー『終わった町』、平山夢明がモンスターホラー『さよならブンブン』、雨穴がサスペンスホラー『告発者』、五味弘文がシチュエーションホラー『とざし念仏』、瀬名秀明がSFホラー『一一分間』、田中俊行が怪談『学校の怖い話』(語りおろし音声付)、梨がモキュメンタリーホラー『民法第961条』をそれぞれ書き下ろし、各ジャンルの解説を併せて収録する。

 巻末には書評家・朝宮運河による解説と、「もっとホラーを楽しむためのブックガイド」を収録。装画はfracocoが手がけた。

 また、本書を原作とした縦読みコミック『ホラーの扉〜身近に潜む闇の物語〜』も、楽天グループのコンテンツレーベル「Rakuten Content Central」のプロデュースのもと、デジタルコミック配信サービス「R-TOON」ほか各種配信プラットフォームにて配信中。マンガ版オリジナルストーリーも収録されている。

 なお、電子書籍版は6月以降に発売予定となっている。

■コメント

背筋(『近畿地方のある場所について』著者)
各エピソードの面白さ(容赦のなさ)は言うまでもないですが、混沌としたホラージャンルを体系化する試みにやられました。この一冊で恐怖の根源が、全て理解でき(てしまい)ます。

朝宮運河(書評家)/「解説」より
本書は令和のホラーブームの渦中、ホラーシーンの有力な担い手によって編まれたアンソロジーという意味でも、歴史的に大きな価値を持つだろう。

■書誌情報
『ホラーの扉 八つの恐怖の物語』
編著:株式会社闇
著者:澤村伊智/芦花公園/平山夢明/雨穴/五味弘文/瀬名秀明/田中俊行/梨
装画:fracoco
価格:968円(税込)
発売日:2026年5月7日
出版社:河出書房新社(河出文庫)
※電子書籍は6月以降に発売

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