90年代伝説のセクシー女優・桜樹ルイが明かす、引退後の仕事と復活の舞台裏「今、めっちゃ幸せです」
元セクシー女優の桜樹ルイが、2026年3月18日に、自叙伝風小説の『裸の女王』(双葉社)を発売した。1月22日に発売した写真集『桜樹ルイ写真集 RUI』に続き、復活第2弾となる。桜樹は1990年代にセクシー女優として頂点を極め、その人気は一般にまで浸透。その後、芸能界からストリップへと活躍の舞台を移し、2000年に引退すると、表舞台から完全に姿を消していた。今回は突然の出版に至った経緯、引退からこれまでどう過ごしていたのかを本人に聞いた。
表舞台を離れて20余年、引退後の生活は
ーー2000年に引退してファンの前から姿を消していましたが、その間はなにをされていたんですか?
桜樹:農家の親戚がやっている畑を手伝ったり、スーパーマーケットでレジを打っていたり、ネット通販の物流倉庫で働いていました。
ーーいろいろなところで働いていて、桜樹ルイだとバレなかったんですか?
桜樹:意外とバレなかったんです。私が働いていた倉庫は女性が多かったですし、働いてるときは髪をしばっていつも動きやすい服装をしていましたから。いちおうバレないように、3枚目キャラというか、バカなことばかり言っているおふざけキャラも演じていたので。ただ、写真集を出すタイミングでテレビ番組に出演したら、倉庫で一緒に働いていた人が気づいたみたいで、「よろしくって言っていたよ」って、人づてに言われました。
ーー2023年には突如、Xに降臨しました。なぜ急にSNSを始めたんですか?
桜樹:潰瘍性大腸炎を発症したこともあって、人というものはいつ死ぬかわからないと考えるようになったんです。そんな中で、もし自分のことを覚えてくれている人がいるなら、SNSで交流してもいいのかな、してみたいなと思うようになって始めたんです。でも、始めたものの最初の2週間は誰も気づいてくれなくて、もう、どうしようかと。自分からフォローしてくださいって呼びかけたら、だんだん拡散していった感じでした。
ーーXでの復活が写真集につながったのでしょうか?
桜樹:現役時代にお仕事させていただいた、写真家の山岸伸さんから、突然DMが来たんです。そこで写真集を作れたらいいねって話になって、今につながった感じです。
ーー久しぶりのグラビア撮影現場でした。事前の準備はどんなことをされたのでしょうか?
桜樹:体を引き締めるために、食事管理はしました。オファーをいただいたときも倉庫で働いていたんですが、仕事で1日に3万歩は歩くので、運動はそんなにしませんでした。倉庫で働くと、どんなに食べても太らないんです。ラーメンにライスをつけても、逆に痩せちゃうぐらいで。
ーー現場では緊張しましたか?
桜樹:久しぶりだったので、撮っていただいたテストを見たら、顔がこわばっていました。ポーズもぎこちなかったので、いろいろ考えて修正しながらやりました。
写真集での復活から自叙伝風小説『裸の女王』刊行へ
ーーその写真集が反響を呼び、『裸の女王』の出版につながりました。現役当時のことが赤裸々に描かれていますが、突っ込んだ内容を書くことに躊躇はありましたか?
桜樹:躊躇はありませんでした。自伝にすると全部がリアルになってしまうので、「自叙伝風」にして、フィクションも混ぜるようにしたんです。本当はもっと波乱万丈で、書けなかったこともたくさんあるんですけど。読んだ方の感想をいただいていますが、「監督にあんなふうに言われたんだ」とか、「どこが本当でどこがフィクションでとか考えながら読むのが楽しかった」という意見が多かったです。50代で写真集を出すなんて考えてもいませんでしたし、小説も書くことなんてないと思っていたのでうれしかったですし、書いていて楽しかったです。
ーー名前は変えられていますが、作品内の転機となる場面で、さまざまな業界関係者が登場します。その中で最も大きな出会いはどなたとのものですか?
桜樹:やっぱり村西とおる監督です。村西監督に出会う前はアイドル路線でやっていて、そのままでもそこそこは売れたかもしれませんが、やっぱりダイヤモンド映像に入ってから人気も跳ね上がりましたし。村西監督に出会えたことで桜樹ルイという女優を確立できたので、本当に素晴らしいことだったと思います。結局、ダイヤモンドからは途中で逃げてしまったんですけど、それでも村西監督には感謝しています。
私の人生って、いつも運のいい出会いがあるんです。ダイヤモンドを離れたときも、たまたま街で業界の方に声をかけられて他のメーカーを紹介していただいたり、山岸さんにXでDMをいただいたのもそうですし。いま、働いている銀座の「クラブりぼん」も、「週刊大衆」(双葉社)の対談記事で憧れていた小林ひとみさんに出逢う事ができ、ひとみママの口添えで、ママと一緒に働けるご縁が出来ました。
ーー村西監督以外で、現役時代に恩師といえる方はいましたか?
桜樹:こちらも別の名前で登場していますが、鬼沢修二監督です。本でも書いたように、本当に口の悪い人だったんですけど、バッサバッサと切られるのが心地よくて、なぜか意気投合しちゃって。すごく気が合って、私の最後の作品も鬼沢さんを監督にリクエストしたんです。そうしたら鬼沢監督が「俺でいいのか?」って、電話で泣いていました。鬼沢監督はプライドを持って作品作りに取り組んでいて、妥協しない人でした。監督のおかげで、私もプロ意識を持つようになっていったんです。
ベストパフォーマンス作は『金閣寺2』
ーー先ほど、写真集の撮影で表情やポーズにこだわった話がありました。作中でも現役時代、自分がどう映っているかを意識しながら仕事をしていたことが書かれています。その点で、ベストパフォーマンスといえる作品はどれでしょう?
桜樹:『金閣寺2』(VIP)です。監督は先ほどの鬼沢さんで、ファンの間でも評価の高い作品です。
ーー本人的に、どのへんが評価されたとお考えですか?
桜樹:仕事にだいぶ慣れてきた頃なので、自分でもカメラの向こうに見ている人がいるのを想定しながら、目線が合うようにやっていたり。カメラアングルを考えて、顔の向きを変えたりしていたのがよかったのかなと思います。
ーーご自身も『金閣寺2』はご覧になりましたか?
桜樹:ちょっとだけ。自分の作品はもらったことがないんです。自分の作品を見るのが恥ずかしいのもありましたが、いま考えると全部、もらっておけばよかったと思います。グッズも実家にいろいろあったんですけど、母が捨ててしまって。唯一、残っているのは写真の撮影のときにいただいた、テスト用のポラロイド写真だけなんです。
ーーファンの中には当時の作品やグッズをコレクションしている人もいるんじゃないでしょうか。
桜樹:いるでしょうね。いまのお店に来てくれた方にも、ビデオデッキを持っていないのにVHSビデオを買った人とか、再生機がないのにレーザーディスクを持っている人もいましたから。
ーー今の桜樹さんにとって、ファンとはどういう存在ですか?
桜樹:原動力って感じです。Xの投稿もあまりしていないんですけど、たまにすると「元気な姿を見せてくれるだけでうれしい」ってコメントしてくれて、それ見るだけで泣けてきちゃうんです。Xでの交流には、生きる元気をもらっています。私のことを妹のように見ている人もいるでしょうし、ファンというよりは身内っていう感じです。悪意のあるコメントが問題になっていたりしますけど、私の投稿に悪いコメントを書く人は、ほぼほぼいないんですよ。すごいうれしいです。
ーー幸せな関係ですね。
桜樹:今、めっちゃ幸せです。50代で銀座のお店で働けるなんて思っていませんでしたし、現役の頃からファンだった人が遊びに来てくれたりとか、本当に感謝していますしありがたいです。
ーー本書はやはりファンの方に向けて書いたところがあるのでしょうか?
桜樹:ファンの方々はもちろん読んで頂きたいですが、昔のことが書かれていて、ちょっと懐かしい部分もあるので、逆に幅広い世代に読んでもらって、こういう時代だったんだなって思ってもらえれば。あとはアダルトって、特殊な世界じゃないんだってことも伝えたいので、特に若い女性達に読んでほしいです。
ーー最後にファンの方々へメッセージをお願いします。
桜樹:初めての小説を出させていただいたので、ひとりでも多くの方に読んでいただきたいです。これが売れたら、今度は官能小説を書いてみたいです。これが売れたらなので、もし出なかったら、売れなかったんだなって思ってください。
ーー期待してお待ちしております。
■書誌情報
『裸の女王』
著者:桜樹ルイ
価格:1,870円(税込)
発売日:2026年3月18日
出版社:双葉社
■銀座「クラブりぼん」
住所:東京都中央区銀座8-8-15 青柳ビル3F
TEL:03-3572-1857