桜樹ルイ写真集、サービス精神溢れる“下着プレゼント企画”はなぜ生まれた？ 担当編集者が語る「レジェンド復活」への熱意
90年代に一世を風靡したセクシー女優・桜樹ルイの写真集『桜樹ルイ写真集 RUI』（双葉社／1月22日発売）が話題だ。
メディアを離れていたレジェンドの復活の一冊であり、55歳という年齢でのチャレンジングな作品としても関心を集めている本作は、どのように誕生したのか。本書の編集を担当した双葉社の前田宗一郎さんに聞いた。
「昨年、桜樹ルイさんがXを開始されて、次第に“本人だ！”と話題になっていくなかで、弊社で刊行している『週刊大衆』で、往年の大スターと何とか接点を持てないか、と考えていました。そのなかで、古くからお世話になっているカメラマンの山岸伸先生を介して運よくお会いすることができたんです。インタビューに始まり、気が向けば撮り下ろしを……ということで、山岸先生にグラビアを撮影していただき、これが大反響で。写真集については、こちらが無理強いできることではありませんし、桜樹さんも四半世紀ぶりの機会だと悩まれていましたが、ファンの方々のために形にしましょう、ということで実現に至りました」
制作に際して、本人から多くの注文はなかったが、「変に着飾ったり、作り込むような形ではなく、いまの自然な姿を見せられる方が嬉しい」という言葉があったという。ナチュラルな仕上がりに多くの反響が寄せられているなかで、その話題を加速させたのが、1月26日に予定されている秋葉原・書泉ブックタワーでの発売記念イベントだ。50冊購入の特典として、本人着用の下着と、実際に着ていたことを証明するチェキがプレゼントされるという。
「桜樹さんは本当にサービス精神が旺盛な方で、特典について事前に相談した際に、『NGはありません』とおっしゃっていて（笑）。そして着用衣装、つまり下着のプレゼントというご提案をいただいたのですが、私どもも多くの書店イベントを展開してきたなかで、明らかにその枠に収まらない豪華な特典案でした。また、セクシー女優さんが撮影で着用した衣装がオークションで高額取引されている状況もあり、ビジネスのことだけを考えれば、むしろお買い求めいただきやすい冊数の特典にして、その分発券数を増やした方が売れ行きが伸びるかもとは思ったのですが、これは安売りしてはいけないと考え、限定３枚までの『50冊券』の特典とさせていただきました」
「50冊」「着用衣装のプレゼント」というインパクトに目を奪われがちだが、1冊購入から「記入済みサイン本1冊お渡し／生写真1枚（写真集掲載カット）」と、一般的な“お渡し会”と比較して豪華な内容だ。その背景には、本人のサービス精神とともに、編集部の「桜樹ルイの復活を盛り上げたい」という熱意があるという。
「普段、イベントにはなかなか足を運ばない方にもぜひお越しいただきたく、多くの特典を用意しました。トークイベントへのご参加は会場のキャパシティもあり、5冊券以上の特典となっていますが、桜樹さんはお話もとても面白い方なので、ぜひ生で触れ合っていただきたいと考えています」
2024年11月には、デビュー25周年を迎え、40歳を目前に控えた後藤真希の写真集『flos』が大きな話題になったが、中島史恵や藤あや子など、レジェンドといえるタレントたちの写真集が度々話題になっている。本作以降も、サプライジングな一冊は登場するだろうか。
「特に紙の写真集については購入する方の年齢層も上がっていますし、自分も年齢を重ねていくなかで憧れてきたスターの久しぶりの作品となると、やはり大きな反響があります。また、出演される側から見ても、写真集華やかなりし頃を経験されているレジェンドにおいては、紙で残すことに価値を感じ、“写真集なら”と他の媒体では難しい企画が実現するケースが今後もあるのではないでしょうか」
今回の「50冊券」を購入するファンは現れるのか。そして、攻めた写真集を発売する次なるレジェンドは誰なのか、注目したいところだ。
「桜樹ルイ写真集 RUI」発売記念イベント（秋葉原）
https://www.shosen.co.jp/event/27128/
