澤本夏輝が気づいた、FANTASTICSとして活動することの喜び「自信を持ってステージに立っていれば、ファンの方は喜んでくれる」

 FANTASTICSが幻冬舎とタッグを組み、毎月書籍を発売するプロジェクト『GL-9 ~FANTASTICS BOOKS~』。その第一弾となる、澤本夏輝のフォトエッセイ『きらきらじゃない、僕の輝き方』が3月6日に刊行された。“サワナツ”にとって初のフォトエッセイは、過去から現在までの流れを写真と言葉で切り取った、謂わば「究極の自己紹介本」。 “自分なりの輝き方”とは何か? 本書に込めた想いを語ってもらった。(斉藤碧)

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自分の原点について、改めて考えさせられました

――『GL-9 ~FANTASTICS BOOKS~』が立ち上がり、その第一弾がご自分だと聞いた時はどう思いましたか?

澤本夏輝(以下、澤本):“GL”という企画自体は前回THE RAMPAGEさんがやられていたので、いよいよFANTASTICSの順番が来たかという印象だったんですが、その一発目が自分になるとは思いもしなかったです。まずはリーダーのどっちか、世界さんか(佐藤)大樹くんだろうなって勝手に思ってたので、「マジか!」っていう(笑)。

――メンバー内で「誰が最初に行くか?」という話はされたんですか?

澤本:軽く話した程度ですけど、すでに写真集を出しているメンバーもいる中、まだ写真集を出してない人から行こうか、みたいな話はしました。その中で、ホリナツ(堀夏喜)の名前が挙がりつつも、もしかしたら自分かもしれないという空気になって。その流れで知らされたので、若干心構えはできていました。ただ、一発目はかなり大事な役だと思うので、嬉しさを感じると同時に、気も引き締まりましたね。

――『きらきらじゃない、僕の輝き方』はフォトエッセイですが、この企画が決まる前から「将来的にこういう本を作りたい」というイメージをされていたのでしょうか。

澤本:そうですね。写真集よりもフォトエッセイのほうが興味ありましたし、結果的にはちょっとバランスが変わったんですが、やるとしたら文字ベースで、自分が撮った写真なんかも載せられたらいいな、なんて考えていました。その一方で、そもそも僕が本を出すことがあるのか?っていう気持ちもあったので、今回キッカケをいただけてありがたかったです。

――最終的には写真と文章がミックスされた仕上がりになりましたが、その理由は?

澤本:自分の言葉を1冊に散りばめたいと考えた時に、この形が一番いいんじゃないかという話になりました。自分でも納得していますし、やりきれたなと感じています。

――ファンの方から「サワさんの綴る言葉が好きです」って言われることも多いのかなと。

澤本:ブログを書くと、ありがたいことに、そういうコメントをいただくことがあります。僕、ブログやSNSで格好つけた文章を書くことがあるんですけど(笑)。その時は自分なりに言葉で遊んでみたり、試行錯誤したりしながら書いているので、今回のフォトエッセイも、それと近しい感覚で自分の言葉を発信することができたのでよかったです。

――タイトルの『きらきらじゃない、僕の輝き方』には、どんな想いが込められているのでしょうか。

澤本:僕はアーティストとして活動していますが、いわゆる芸能界のイメージできらきら生きてるっていう感じじゃないんです。そんな自分が、どういう考え方をして日々生きているのかを知ってもらいたくて、このタイトルにしました。エッセイに関しては、大きなポイントです。実際にどういう考え方をしているかは、中身を読んでいただけたらわかります(笑)。

――「Natsuki’s Story」というご自身の歴史を振り返るページは、インタビュー形式で制作されたそうですね。

澤本:インタビューは、本当に根掘り葉掘り聞いていただきました。特にFANTASTICSの一員になる前の僕を重視して質問してくださって。インタビューを受けながら、アーティストを目指したキッカケとか、ダンスがどれだけ好きだったのか、ダンスで何がしたかったのかなど……自分の原点について、改めて考えさせられました。話していてうるっとくるポイントもありました。過去を振り返ったからこそ、“FANTASTICSとして活動できている今”に対する喜びも再確認しましたし、今まで支えてくださっている方々にたくさん恩返ししていきたいな、という意思もより強くなりました。

奇跡的に生まれた1枚が詰まった1冊

――写真家のHIRO KIMURAさんとのセッションついても教えてください。スタジオ撮影には、どのような気持ちで臨みましたか?

澤本:HIROさんは(僕が)リクエストして編集部の方がオファーしてくださったんですけど、事前にすごい方だとお伺いしていましたし、SNSを見てもすごい方ばかり撮影されていたので、僕としてもプレッシャーがあって。なるべく気合いを入れすぎないように、と思いながら準備をしていました。でも、HIROさんと打ち合わせをしてみたら、すぐにHIROさんのキャラクターがわかったんですよ。こういう写真を撮る方なら、こういう性格なんだろうなって。それだったら、自分はこういうふうに動いたらいいのかな?というのが掴めてきて、徐々に心が決まっていきました。

――「こういうふうに動けばいい」というのは?

澤本:スタジオカットは、ずっとムービーで撮られているような感じで撮影したんです。自分的にはあの撮影風景をそのまま動画で見たいなと思うほど、自然に動いていて、ライブでソロダンスを踊ってるような感覚でしたね。それがすごく楽しくて!そこからは「この人に任せたら大丈夫なんだ」っていう安心感に包まれながら撮影していましたし、初対面で会って数分で、その関係性を築けたのはすごいことだと思いました。

――ポージングは流れるように、とのことですが、個人的に「こういう表情で撮りたいな」と考えていたことはあるんですか?

澤本:いえ、表情もポージングも全く考えてなかったです。今回に限らず、どんな撮影でもそうなんですけど、衣装を着て、髪型が決まった時のフィーリングで撮っていくタイプなので。いつも通り、その時々の感覚を大事にして魅せていこうと思っていました。ただ、いつもとは違う部分もあって。通常の取材の場合は、ある程度限られたパターンで撮っていくことが多いじゃないですか。事前にポーズを指定されて撮ったり、「笑顔ください!」って言われたり。でも今回はずっと動き続けてるから、HIROさんが気に入ったポーズが撮れたら、「ちょっと戻って」って言われるんです。

――巻き戻す必要があるんですね(笑)。

澤本:とはいえ、全く同じポーズに巻き戻すことはできないから、全く同じ写真が撮れることはなくて。その瞬間、奇跡的に生まれた1枚が詰まった1冊になっています。

――スタジオカットとは一転して、地元・松本でのロケ撮影はラフな表情が収められていますね。

澤本:自分でも「俺って、地元だとこんな表情するんだ……」って思いました。撮りたかった場所で撮れたり、行きたかったところに行けたりして、素で楽しんでたから、それが表情に出たのかな?

――撮りたかった場所といえば、松本城でのロケは、澤本さんのリクエストだそうですね。

澤本:そうなんです。家族みんなで行ったこともあるし、友達とも行ったし。なんなら、あの近くでよく踊っていたし……っていう、思い出の場所です。松本城でやっているお祭りにも、行ってましたからね。もう何十回も何百回も行ってる。それほど大好きな場所で撮影できたことで、大切な思い出がまた増えました。

――松本ロケもスタジオと同じく、HIROさんが撮影されたんですか?

澤本:はい。でもHIROさん、スタジオとはまるで違う雰囲気で現れたんですよ。スタジオ撮影の時は、デニムでTシャツをインして、ばっちりキメて来られたので、僕も少なからず構えてる部分があったんですけど。松本ロケの時は、サングラスを頭に乗せて、タンクトップに膝上のハーフパンツ姿でいらっしゃったんです。それを見た瞬間、一気に心がほどけたというか。ロケの一発目が松本城だったこともあって、何も緊張せず撮影できました。

――1冊を通して、澤本さんのお気に入りのカットを1つ挙げるとしたらどれでしょうか。

澤本:そんなの選べないです(笑)。

――そこをなんとか(笑)。

澤本:HIROさんの写真が好きすぎて、選べないですね。全部好きです(笑)。でも強いて言うなら、スタジオカットのほうが好きなカットが多いかな。特に、最後のほうの見開きのページ。白シャツを着て、腕を顔回りに置いてるカットがあるんですけど、これにはライブパフォーマンスにも応用できるような見せ方が詰まってるんですよ。なおかつ、HIROさんの角度や照明の入れ方など、全てが上手くリンクしていて、一番良いショットかなと思います。

――この写真は、座って撮ってるんですか?

澤本:座って、サイコロに板を渡したテーブルに肘を置いて撮りました。上半身だけで魅せていくのって、なかなか難しくて。自分も最初は、いつも取材で撮ってる感覚が強かったので、動きが小さくまとまってたんです。そしたら、HIROさんが「もっと動いていいよ」って言ってくださったので、こういうポーズになりました。

――腕の筋肉などは「カッコいい!」って思う方が多い気がしますが、撮影中、ファンの方が好きそうな表情やポージングを意識する瞬間はありましたか?

澤本:(ハッとした表情をして)全く考えてなかった……(笑)。

――あはははは。

澤本:いや、決してファンの方の目線を忘れたわけじゃないんですけど! 今回の撮影では、自分を曝け出していかないとカッコいいものは生まれない!と思っていたので、意識的にカッコよく見せるんじゃなくて、現場で生まれたフィーリングを大事にしたんです。だから、「この写真がカッコいい!」と言ってもらえるのも嬉しいんですが、「この前にどういう動きをしてたんだろう?」とか「この後にどう動いたんだろう?」っていう繋がりまで想像して、楽しんでいただきたいですね。

――撮影前、身体作りはされたんですか?

澤本:このための食事制限や筋トレはしなかったんですが、普段からやってるので、それが活きましたね。

――編集者の方曰く、スタジオ撮影中、澤本さんの筋肉をHIROさんが絶賛されていたとか。

澤本:そうなんですよ。最初のほうは普通のテンションだったんですけど、僕がシャツやタンクトップ姿になったあたりから、HIROさんが興奮し始めて(笑)。「やべえ、カッケェ~!」って言いながら撮ってくださったんです。そのテンションで「次、いこうか」って言われたので、僕も嬉しくなって「じゃあ、脱ぎます」って感じでしたね。でも、セクシーすぎるのは違うなっていう気持ちがあったので、写真を撮っていただく時も、写真を選ぶ時もそこは意識しました。

――表紙もスタジオカットですが、メンバーからの反応はいかがでしたか?

澤本:「カッコいい!」とか「すごい!」って言ってくれてて。表紙が決まった時は、メンバーの(八木)勇征とか(中島)颯太が真似してましたね(笑)。そうやって若干いじられるくらい気に入ってくれてたので良かったです。表紙を公開した時はファンの方からの反響もすごくて、みんなが心待ちにしてくれていたことがわかって嬉しかったです。

――個人的には、ご両親と手を重ねたモノクロのカットも印象的でした。あの写真は、どういう経緯で撮ることになったのでしょうか。

澤本:あれはHIROさんのアイデアですね。両親と撮影したいけど、顔まで写すのもなぁ……っていう僕の気持ちを汲んでくださって、ああいう仕上がりになりました。

やってみて出来上がったものが、その時一番良いもの

――先ほども「今まで支えてくださった方々にたくさん恩返ししていきたい」とおっしゃっていましたし、エッセイにも「恩返し」というワードが出てきますが、この撮影もご両親への恩返しになったのでは?

澤本:そうですね。僕としても、記念すべき初めてのフォトエッセイに、こういうページがあるのは感慨深いです。

――他に、今までの活動の中で「これは恩返しになったかな」と思うことはありますか?

澤本:ダンスで恩返しっていう意味では、家族をFANTASTICSのライブに呼んで、観てもらうっていうのも恩返しになってるんじゃないかなって思います。ライブに呼ぶと、みんな喜んでくれるし、昔は厳しかった母親も「楽しかった」って言ってくれるので。自分としては、別の形でも少しずつ恩返ししているつもりなんですけど、やっぱりライブは特別ですね。

――また、「100 Answers about Me」のページで、「完璧主義だったのが、“とりあえずやってみる”に変わってきた」というようなことをおっしゃっていたのも気になりました。

澤本:僕、ダンスを始めた時は完璧主義というか、徹底的にやり込みたいっていう気持ちが強かったんですよ。その気持ちは今も少なからずあります。でも、FANTASTICSになってから、この世の中は完璧にできないことのほうが多いっていう現実にぶち当たって。それ以降は、とりあえずやってみて出来上がったものが、その時一番良いものなんだなって思えるようになりました。

――何かキッカケとなる出来事があったんですか?

澤本:武者修行を経てデビューして、ちょっとしたくらいの頃ですかね。初のホールツアーをやった時に、完璧を求める=正解じゃないなって思ったんです。高い理想を掲げて、理想に辿り着いてないっていう葛藤を抱えながらツアーを廻るのは、僕自身も悔しかったですし。お客さんにそれを届けるのはどうなの?って思いましたし……。たとえ細かい部分で自分が納得いっていなくても、自信を持ってステージに立っていれば、ファンの方は喜んでくれるということを知ったんです。

――大前提として、澤本さんがステージに全力を注いでいることをファンの方はよくわかっているでしょうし、楽しんで踊っている姿を観られたほうが嬉しいですもんね。

澤本:はい。だったら、できないことで悩むんじゃなくて。まずはとりあえずやってみて、その時のベストを尽くそうと。そして、そのレベルを底上げしていくことで、ファンのみなさんに喜んでもらうことが一番良いのかなと、考えが変わりました。

――昨年末にFANTASTICSの他メンバーさんに取材する機会があったんですが、「最近の澤さんは、ツアーに向けた打ち合わせの時に、意見をよく出してくれる」とおっしゃっていました。それも、とりあえずやってみる精神?

澤本:そうですね。ライブの打ち合わせをする時は、まず世界さんがバーッと話して、それに対して各自が意見を出していくんですけど、中には自分から発言するのが苦手なメンバーもいるんですよ。空気を読んで、なかなか言い出せない人とか。でも僕は、思いついたことはバンバン言うようにしてますね。何が具現化できるかわからない世界だから、まずは言ってみよう!って。そうすると、意外とメンバーにも刺さったり、内心「これは多分無理だろうな」って思っていたことも、他の人が上手くアレンジして実現してくれたりするので、グループが良い方向に進みやすいなと思っています。

――2025年は、各々の個人活動もあって全員で集まる機会が少ない中、さいたまスーパーアリーナでの3days公演や、アリーナツアー『FANTASTICS LIVE TOUR 2025 "BUTTERFLY EFFECT" -FLY WITH YOU-』を開催するなど、多忙な1年だったと思います。その上で、2026年はどんな意気込みで進みますか?

澤本:去年のさいたま3dayは、毎日全然違うセットリストでライブをしたんですけど、それがなんか変な自信に繋がってるんですよね(笑)。俺らはどんなに厳しい状況でも、ちゃんと完成度の高いライブを作れるんだなって、思えたんです。その自信を忘れずに、5月から開催する『FANTASTICS LIVE TOUR 2026 "SUNFLOWER"』も廻りたいと思います。セットリストも、去年とは結構変わるんじゃないかな?どうかな?というところなので(笑)、期待して会場に足を運んでいただきたいですね。

――6年ぶりの『LDH PERFECT YEAR 2026』ですし、より気合いが入っているのでは?

澤本:前回の『LDH PERFECT YEAR 2020』は、コロナ禍の影響でツアーが中止になってしまった事もあったので、今年は前回の分までお祭り騒ぎしたいと思います!

――では最後に、『きらきらじゃない、僕の輝き方』がサワナツさんにとって、どんな1冊になったのかを教えてください。

澤本:難しい質問ですね。……あの、ガッシュベルって知ってますか?

――アニメ化もした『金色のガッシュ!!』のキャラクターですよね?

澤本:そうそう。ガッシュベルは魔物の少年で、人間界で生きてるんですけど、人間界にはガッシュベルみたいに魔界から来た子ども達がいっぱいいて。人間と魔物がペアを組んで闘うんです。で、そのバトルの時には1冊の本が必要で。その本が失くなると、魔物は消えて魔界に戻っちゃうんです。……その本くらい重要な1冊ですね(笑)。

――あははは。書籍の紹介文には「究極の自己紹介本」というキャッチフレーズがついていますが、それについてはどう思いますか?

澤本:このキャッチフレーズは編集部の方が付けてくださったものですが、まさにその通りだと思います。フォトエッセイという形で作品を出すのは今回が初めてで、しかも僕はメンバー内でも年上組の32歳。正直、もうこうした作品を出さないという選択肢も頭をよぎる年齢だったんです。でも、31歳から32歳にかけて撮影したことで、これまでの自分にはできなかった“自分が見せたいベストな表現”ができたと感じています。そういう意味でも、究極の自己紹介になったと思います。写真だけでなく、言葉でも僕のことをより深く知っていただける内容になっていますので、この機会に多くの方に僕を知っていただけたら嬉しいです。

■書誌情報
澤本夏輝 1stフォトエッセイ『きらきらじゃない、僕の輝き方』
著者:澤本 夏輝(FANTASTICS)
価格:3,080円
発売日:2026年3月6日
出版社:幻冬舎

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