【漫画】教室にいづらい女子二人、屋上で出会ったら……? 先輩後輩の関係性が眩しい『屋上のあの子』
別の意味で教室に居づらさを感じる、人気者の少女と浮いている少女。屋上に逃げるうちに顔を合わせるようになった2人は、小さな共通点から関わりを持つようになり……。
2人の女子高生が絆を育む百合漫画『屋上のあの子』が、Xにアップされた。今回は本作の作者であるどらいれもん(@drylemon_kndm)氏に、描いた経緯やカップリングの考え方について、話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を描いた経緯を教えてください。
どらいれもん:普段から女性同士が仲良くする創作漫画を描いているのですが、「二人だけの秘密を共有する関係」をテーマにしたいと思い、創作したのが本作でした。屋上は学生生活において、しばしば特別な空間として扱われます。私は暗い青春を送ってきたので「屋上がなぜ特別なのか」がわからず、屋上を舞台にした作品を描けば何かわかるのではないかと思ったんです。
ーー正反対の2人が少しずつ距離を縮めていくストーリーが印象的でした。
どらいれもん:私は正反対の2人がお互いのことを少しずつ理解し、また趣味や考え方を取り入れ、似たもの同士になった結果唯一無二の存在になる関係が好きなんです。その人を形成する要素に大切な人の要素が入っていると、月並みな言葉ですが“尊い”ですよね。それを描きたくて今回の設定になりました。
ーーハッピーエンドに魅力を感じました。ラストの展開はどのように考えましたか?
どらいれもん:私はハッピーエンド至上主義なので、作品の終わりはいつも幸せにしています。結末は幸福でなくてはならないというのは、もはや私に科せられた業(カルマ)だと思っています。学生、特に学年が違う生徒同士は卒業という節目がお別れになってしまうことが多いので、その先でもともに道を歩んでいくという未来を描かなくてはいけませんでした。前の質問のお話にも重なりますが、「進路として好きな人がいる場所を選ぶ」というのも、「大切な人の要素が自身を構成している」点で最高ですよね。
ーー本作のなかで、どらいれもん氏が気に入っているポイントを教えてください。
どらいれもん:後輩の屋城さんが先輩の奥上さんと関わりを持つなかで、良い方向に変化していくポイントが好きです。触発されて勉強したことで成績が伸びたり、トゲトゲした空気がなくなりよく話しかけられるようになったり。それをなかなか受け入れられず、戸惑っている点も個人的に気に入っています。屋城さんの人格に奥上さんが存在するというのを、とにかく描きたい一心でした。
ーーどらいれもん氏が百合漫画のカップリングを考えるうえで、こだわっていることは?
どらいれもん:「ボケとツッコミ」や「上下関係」など、役割の固定はしない自由な関係を意識しています。たとえば、普段「リードする先輩とそれに着いていく後輩」という関係であっても、別の場面では「積極的な後輩とされるがままの先輩」という関係にもなる、などのイメージです。
ーーどらいれもん氏が漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
どらいれもん:両親には、物心つく前から紙とペンで色々と描いて遊んでいたと言われます。初めて描いたのは、好きなゲームのキャラクターを主人公にした漫画でした。そのうち友達に見てもらうようになって、そこで作品を褒めてもらえたことが、今でも漫画を描き続けている原動力の1つになっています。
ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?
どらいれもん:今も意識していることですが、登場する人物も読んでくれた読者も、みんなが少しだけ幸せになれる漫画を描いていきたいなと思っています。具体的なテーマで言うと、私は「人間×異生物・異生命体」というジャンルが大好きなので、いくつかシリーズを描いてみたいと考えています。ジャンルはもちろん百合漫画です。
でも、私は百合に関してまだまだ理解度が浅いです。なので、キュンキュンするような恋愛エピソードがありましたら、ネタにさせていただきますので、ぜひ私に教えてください!