シャンクスが近海の主に腕を食われた理由が判明?『ONE PIECE』衝撃の最新話に盛り上がる考察

※本稿は『ONE PIECE』最新話までのネタバレを含みます。

 『ONE PIECE』にはさまざまな名シーンが存在するが、そのなかでも「シャンクスが自分の左腕を犠牲にしてルフィを助ける場面」は殿堂入りと言っていいだろう。しかし12月1日発売の『週刊少年ジャンプ』2026年1号(集英社)に掲載された第1167話にて、この描写に思わぬ伏線が隠されていた可能性が明らかになり、読者のあいだで考察が盛り上がっている。

 現在『ONE PIECE』では、エルバフの王子・ロキの過去編が描かれている最中。最新話となる第1167話では、約15年前に起きた「タイヨウ海賊団」船長フィッシャー・タイガーによる「聖地マリージョア襲撃事件」の裏側が描かれた。

 天竜人に捕らえられていたタイガーは、檻から脱出したところを謎の剣士に助けられることに。そこで手に入れた武器庫の鍵を使って、数多くの奴隷を檻から解き放った……という流れのようだ。

 武器庫の鍵を渡した人物はシルエットしか描かれていないが、数ページ後に描かれる“シャンクス聖”である可能性が高い。実はこのとき、シャンクスは「神の騎士団」の見習い的組織の「神の従刃」に属していた。

 これまで明らかとなった情報を簡単にまとめておくと、シャンクスは「神の騎士団」の最高司令官だったフィガーランド・ガーリング聖の息子にあたり、シャムロックという双子の兄をもつ。しかしゴッドバレー事件で家族と生き別れ、ロジャーに拾われることになった。

 最新話ではそんなシャンクスが聖地マリージョアにいる家族のもとに戻り、「神の従刃」として仕えるようになったことが判明したというわけだ。とはいえタイガーの反乱を手助けしたことが匂わされている以上、実際には天竜人に従ったフリをしているだけという可能性が高いだろう。

 ここで重要なのは、「神の従刃」に強いられる契約に関する話だ。同エピソードではエルバフの王・ハラルドが「神の従刃」として「浅海契約」を結ぶのだが、そこで左腕に十文字の紋章を刻まれることに。また、ガーリング聖がハラルドに対して「用があったら呼ぶよ」「長距離用の“電伝虫”を持ってろ」と声をかける描写もあった。

 神の騎士団は遠距離をワープする際に「五芒星」(アビス)という魔方陣を使うのだが、これを通るには「マーク」をもっていることが必要だとされている。おそらくこの「マーク」こそが、十文字の紋章を指すのではないだろうか。

 ちなみに今回のエピソードでは描かれていなかったが、シャンクスが十文字の紋章を刻まれていることも確定している。根拠となるのは、コミックス113巻に収録された第1152話。そこでは約14年前の回想シーンとして、入浴しているシャンクスの左腕に十文字の紋章があるところが描かれていた。

シャンクスとシャムロック、兄弟の絆の行く末は?

 さらにはこうした描写から、「シャンクスが左腕を失った謎」を解明しようとする人も続出している。

 言うまでもなくシャンクスは第1話で近海の主からルフィを助けようとして、自分の左腕を食われてしまった。しかしシャンクスはその後四皇になるほどの海賊で、作中の猛者たちに一目置かれるほどの戦闘力をもつ。いくら海王類相手でも、“最弱の海”とされる東の海の生物にここまでのダメージを負わされるのは不自然ではないか……と疑われていたのだ。

 だが、15年前からシャンクスが「神の従刃」の契約に支配されていたとすると、話は大きく変わってくる。というのも十文字の紋章から自由になるために、あえて左腕を犠牲にしたと考えることができるからだ。

 そもそもシャンクスが「ゴムゴムの実」を所有していた背景には、海軍が厳重に護衛する船から奪ってきたという経緯があった。ひょっとするとシャンクスはたんに男気でルフィを守ったのではなく、なんらかの壮大な思惑を胸に秘めていたのだろうか。

 今回のエピソードでもう1つファンの注目を集めているのが、シャンクスとシャムロックの関係性だ。2人が並んだ場面ではそれぞれ別の服装を身に付けているが、そこでシャンクスが来ている服が、第1137話で描かれた現在のシャムロック聖の服によく似ていた。

 マントのデザインや装飾の配置に至るまで酷似しているため、SNS上では2人の“入れ替わり”を考察する人も。つまり、今まで読者がシャンクスだと思っていた人物はシャムロック聖だったのではないかと考察されているのだ。

 もちろんこの入れ替わり説を立証するのは、相当ハードルが高い。シャンクスは過去の時点で顔に包帯を巻いており、すでに“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチによって左目に傷を付けられた後だと思われる。そうなると、多少見た目が似ていたところでシャムロックとの入れ替わりは難しいだろう。

 その一方、シャムロックの側にも天竜人に敵意を抱く動機が存在することは見逃せない。ゴッドバレー事件において、ガーリング聖が自身の母親を殺害していたと知り、恨みを抱いていたとしてもおかしくはないからだ。そうなれば、シャムロックとシャンクスが裏で手を組んでいるという可能性すらも浮上してくる。

 ここにきて物語の本筋に大きく関わってきたフィガーランド家の人々。シャンクスは一体どのようにして、自身の呪われた血筋と向き合うのか。この先、さらなる波乱が巻き起こりそうだ。

関連記事