家康が秀吉にふるまった鮨とは? 歴史的事件の「ご飯」を再現できるレシピ本『戦国めし、南蛮メシ』が話題
戦国時代から大航海時代にかけての「ご飯」を、当時の資料をもとに再現したレシピ集『戦国めし、南蛮メシ』(亜紀書房)が、2025年12月25日に発売される。
【画像】織田信長が家康に贈った『戦国めし、南蛮メシ』の内容は?
本書は、戦国時代と大航海時代を舞台にした、めずらしい再現レシピ集である。織田信長が宣教師をもてなしたとされる汁物や、徳川家康が豊臣秀吉にふるまった寿司、ローマ教皇が天正遣欧使節に贈ったスイーツなど、歴史として記録されているエピソードにまつわる料理40品のレシピを収録している。
16世紀、遠い国から日本を訪れたフランシスコ・ザビエルら宣教師やキリシタンたちは、戦国時代の日本でどんな食事を口にしていたのか。またローマ教皇に会うためヨーロッパへ旅立った天正遣欧使節の少年たちは、異国の食文化にどんな驚きを感じたのか。本書は、そうした出来事を「食事」という身近な切り口から紹介している。
本書を執筆したのは、世界各地の歴史料理を再現してきた料理研究家の遠藤雅司。そして、日本と海外との関係史を研究する早稲田大学教授の伊川健二が監修を務める。
野菜や果物、海藻を大切にしていた戦国武将たちの料理や、ヨーロッパで出された少し不思議な料理の数々。当時の人々が感じた驚きや戸惑い、もてなしの心を、現代の食卓で味わうことができる一冊だ。
戦国日本とヨーロッパ、二つの世界が初めて深く出会った時代。本書は、そのとき生まれた「味」を体験でき、読みものとしても楽しめるレシピ集となっている。
■書誌情報
『戦国めし、南蛮メシ』
著者:【著】遠藤 雅司(音食紀行)/【監修】伊川健二
価格:2,200円(税込)
発売日:2025年12月25日
出版社:亜紀書房