【漫画】40代が年齢を感じさせないために必要なものは? 甥っ子の言葉が突き刺さる『そうです、私が美容バカです。極ツヤ』
近頃、40代後半の男女におけるメガネ&サングラス着用率が上がったのはなぜ――。その理由を暗示するような漫画「年齢を感じるパーツ1位とウワサの部分を医療の力を借りずになんとかしてみた」がXに投稿されている。
本作は単行本『そうです、私が美容バカです。極ツヤ』の第2話。自身が美容に没頭した経験をもとに描いたという、この漫画について作者のまんきつさん(@kitsukomz)に聞いた。(小池直也)
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――Xに投稿した手応えはいかがですか?
まんきつ:「わかる」や「私もそう」という共感のコメントをもらって、こう考えているのが私だけじゃないんだと思いました。
――もともと美容に興味を持たれたきっかけとは。
まんきつ:25歳から肌管理を始めたのですが、やっぱり肌は手をかけた分だけ応えてくれますね。おかげで肌だけはとにかく褒められるようになりました。まあ、やりすぎて超敏感肌になってしまったんですけど(笑)。
――それを漫画にしようと思った経緯も教えてください。
まんきつ:色々な人から「どんなことをやっているの?」と聞かれるので、私が実践したスキンケアのすべてを漫画にしようと考えたのが最初です。
――この第2話でメガネをトピックにされた理由は?
まんきつ:きっかけは甥っ子とのやりとりが強烈だったからです。そこで「こんなにメガネって顔の印象を変えるんだ!」という発見があり、ぜひ描きたいと。
最近はかけるだけでオシャレに見えるメガネが多く、服とのコーディネートも楽しいですよね。チークカラーが入ったレンズですっぴん隠しもできますし、もはや40代後半以降の方にとって「顔のパーツのひとつ」といえる役割があると感じます。
――制作で大変だったエピソードなどもあれば聞きたいです。
まんきつ:一番苦労したのは「おばさん」と言われた瞬間を、面白くかつ悲しくないように描くバランスです。笑えるけれど、ちょっと考えさせられる……そんな仕上がりを目指しました。そのために重要だったのが甥っ子の表情です。子ども特有の悪気のない無邪気さ、無垢で屈託のない様子。あの独特な「温度感」を再現できるよう、表情の描写には気をつけました。
実際、私自身がおばさんだという自覚はありますし、自分から普段「おばちゃん」と言ってます。でもいざ甥っ子からストレートに言われると、なかなかくるものがあって。そこに自分自身で驚いたんです。その「まぁそうだよね」という、微妙な心の揺れを含めて描けたらと思いました。
――単行本(シリーズ第2弾)には全15話が収録されていますが、どのような基準でエピソードを考えたのでしょう。
まんきつ:単行本は「ファミレスで友達同士が美容トークをしている」ようなノリを意識して作ってます。「誰にでも起こりうる、でもちょっと笑えてしまう美容の話」が全体のテーマですね。全15話とも「こんなの、自分だけじゃなかったんだ」と肩の力を抜いて読んでもらえるトピックを選びました。
それと同時に「いい大人なのに、こんなアホなことで一喜一憂してる人もいるんだな」と、笑ってもらえたら嬉しいな、という気持ちもあります。立派でも完璧でもない、こんな大人がいることを楽しんでもらえたら。
――今後の展望や描きたい作品などについてコメントをお願いします。
まんきつ:どんなテーマでも「クスッと笑える漫画を描きたい」という気持ちは今後も変わらない気がしてます。